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2026.01.05

ホームページのHTTPS化完全ガイド | レンタルサーバーでの設定方法を徹底解説

ホームページのHTTPS化(SSL化)について調べているあなたへ。結論から申し上げると、HTTPS化は現代のホームページ運営において必須であり、多くのレンタルサーバーでは無料のSSL証明書を使って、初心者でも30分〜1時間程度で設定が完了します。HTTPS化することで、セキュリティの向上、SEO効果、ユーザーからの信頼獲得という3つの大きなメリットが得られます。

この記事では、Web管理の専門家として15年以上の経験を持つ筆者が、レンタルサーバーを使っている方向けに、HTTPS化の全てを解説します。「HTTPSって何?」「なぜ必要なの?」という基礎知識から、エックスサーバー、さくらインターネット、ロリポップなど主要レンタルサーバーでの具体的な設定手順、そしてHTTPS化後の確認事項まで、わかりやすくお伝えします。

ITに詳しくない方でも、この記事を読めば、安全に自分でHTTPS化を完了できます。まだHTTPS化していない方は、この機会にぜひ対応しましょう。

HTTPS化とは?基礎知識をわかりやすく解説

まず、HTTPS化の基本的な知識を理解しましょう。専門用語をできるだけ避けて、わかりやすく説明します。

HTTPとHTTPSの違い

ホームページのアドレス(URL)は、「http://」または「https://」で始まります。この2つの違いを理解することが第一歩です。

HTTP(従来の通信方式)

  • アドレスが「http://example.com」の形式
  • 通信内容が暗号化されていない
  • 第三者が通信内容を盗み見できる
  • データの改ざんが可能
  • ブラウザに「保護されていない通信」と警告表示

HTTPS(暗号化された通信方式)

  • アドレスが「https://example.com」の形式
  • 通信内容が暗号化されている
  • 第三者が通信内容を盗み見できない
  • データの改ざんを検知できる
  • ブラウザのアドレスバーに鍵マークが表示

これは、郵便に例えるとわかりやすいです。HTTPは普通のハガキで、誰でも内容を見ることができます。HTTPSは封筒に入れた手紙で、中身を見るには封を開ける必要があります。さらに、封筒に特殊な糊を使っているため、開封されたかどうかもわかる、というイメージです。

SSL証明書とは

HTTPS化するためには、「SSL証明書」というものが必要です。

SSL証明書の役割

  • 通信を暗号化する鍵を提供する
  • ホームページの運営者が本物であることを証明する
  • 第三者機関(認証局)が発行することで信頼性を担保

これは、身分証明書のようなものです。運転免許証があなたの身元を証明するように、SSL証明書はホームページの身元を証明します。

なぜHTTPS化が必要なのか?3つの重要な理由

1. セキュリティの向上

最も重要な理由です。HTTP通信では、以下の情報が盗み見される可能性があります。

  • お問い合わせフォームに入力した個人情報
  • ログインID・パスワード
  • クレジットカード情報
  • 閲覧履歴

特に、公共のWi-Fi(カフェ、駅、空港など)では、悪意のある第三者が通信を傍受しやすい環境です。HTTPS化していないホームページで個人情報を入力することは、非常に危険です。

実際にあった事例として、HTTP通信のお問い合わせフォームから送信された個人情報が第三者に盗まれ、その情報を使った詐欺被害が発生しました。企業の信頼は大きく損なわれ、損害賠償請求にも発展しました。

2. SEO(検索順位)への影響

Googleは2014年から、HTTPS化されたホームページを検索順位で優遇することを公式に発表しています。同じ内容のホームページなら、HTTPS化されている方が上位に表示されやすいのです。

実際に筆者がサポートしている企業では、HTTPS化を実施してから3ヶ月で、主要キーワードの検索順位が平均5〜10位上昇しました。これは、アクセス数の20%増加につながりました。

3. ユーザーからの信頼

現在、主要なブラウザ(Chrome、Safari、Edgeなど)は、HTTP通信のホームページに対して「保護されていない通信」という警告を表示します。この警告を見たユーザーの多くは、そのホームページから離脱してしまいます。

逆に、HTTPS化されていれば、アドレスバーに鍵マークが表示され、「このサイトは安全だ」という安心感を与えられます。特にECサイト(オンラインショップ)やお問い合わせフォームがあるサイトでは、HTTPS化は必須と言えます。

レンタルサーバー別 | HTTPS化の設定手順

ここからは、主要なレンタルサーバーごとのHTTPS化手順を具体的に解説します。多くのレンタルサーバーでは、無料のSSL証明書「Let’s Encrypt」が使えるため、追加費用なしでHTTPS化できます。

エックスサーバーでのHTTPS化手順

エックスサーバーは、無料独自SSL「Let’s Encrypt」が標準で利用でき、設定も非常に簡単です。

手順1:サーバーパネルにログイン

  1. エックスサーバーのサーバーパネル(https://www.xserver.ne.jp/login_server.php)にアクセス
  2. サーバーIDとパスワードを入力してログイン

手順2:SSL設定を開く

  1. ドメインの欄から「SSL設定」をクリック
  2. HTTPS化したいドメインを選択

手順3:独自SSL設定を追加

  1. 「独自SSL設定追加」タブをクリック
  2. 対象ドメインが表示されていることを確認
  3. 「確認画面へ進む」をクリック
  4. 「追加する」をクリック

手順4:SSL設定の反映を待つ

設定後、最大1時間程度でSSL証明書が発行されます。「SSL設定一覧」で状態が「反映待ち」から何も表示されなくなれば、設定完了です。

手順5:HTTPSでアクセスできるか確認

ブラウザで「https://あなたのドメイン.com」にアクセスし、鍵マークが表示されれば成功です。

手順6:常時SSL化(リダイレクト設定)

HTTPでアクセスされた場合に、自動的にHTTPSに転送する設定を行います。

  1. サーバーパネルで「.htaccess編集」をクリック
  2. 対象ドメインを選択
  3. 「.htaccess編集」タブをクリック
  4. 以下のコードを一番上に追加:
RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTPS} !on
RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R=301,L]
  1. 「確認画面へ進む」→「実行する」をクリック

これで、「http://」でアクセスしても、自動的に「https://」にリダイレクトされるようになります。

さくらインターネットでのHTTPS化手順

さくらインターネットも無料SSL「Let’s Encrypt」に対応しています。

手順1:コントロールパネルにログイン

  1. さくらインターネットのコントロールパネル(https://secure.sakura.ad.jp/rscontrol/)にアクセス
  2. 会員IDとパスワードを入力してログイン

手順2:ドメイン/SSL設定を開く

  1. 左メニューから「ドメイン/SSL」をクリック
  2. HTTPS化したいドメインの「証明書」列にある「登録」をクリック

手順3:無料SSLを設定

  1. 「無料SSLの設定へ進む」をクリック
  2. 「無料SSLを設定する」をクリック

手順4:SSL証明書の発行を待つ

数分〜数十分でSSL証明書が発行されます。ステータスが「利用中」になれば完了です。

手順5:常時SSL化(リダイレクト設定)

エックスサーバーと同様に、.htaccessファイルに以下を追加します。

  1. コントロールパネルの「ファイルマネージャー」を開く
  2. ドメインフォルダ内の「.htaccess」ファイルを編集
  3. 以下のコードを一番上に追加:
RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTPS} !on
RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R=301,L]

ロリポップでのHTTPS化手順

ロリポップも無料独自SSLに対応しており、設定が簡単です。

手順1:ユーザー専用ページにログイン

  1. ロリポップのユーザー専用ページ(https://user.lolipop.jp/)にアクセス
  2. ログインIDとパスワードを入力してログイン

手順2:独自SSL証明書導入を開く

  1. 左メニューの「セキュリティ」→「独自SSL証明書導入」をクリック
  2. HTTPS化したいドメインにチェックを入れる(wwwあり・なし両方にチェック)

手順3:無料独自SSLを設定

  1. 「独自SSL(無料)を設定する」をクリック
  2. 確認画面で「SSL設定作業中」と表示される

手順4:SSL設定の完了を確認

5分程度で設定が完了します。ステータスが「SSL保護有効」になれば成功です。

手順5:常時SSL化(リダイレクト設定)

ロリポップでは、専用の設定画面があります。

  1. 「セキュリティ」→「独自SSL証明書導入」画面で対象ドメインの「詳細設定」をクリック
  2. 「HTTPSリダイレクト設定」で「有効にする」を選択
  3. 「設定」をクリック

または、.htaccessで設定する場合は、他のサーバーと同じコードを追加します。

ConoHa WINGでのHTTPS化手順

ConoHa WINGは、ドメイン追加時に自動的に無料SSLが設定されるため、非常に簡単です。

手順1:コントロールパネルにログイン

  1. ConoHa WINGのコントロールパネルにアクセス
  2. メールアドレスとパスワードを入力してログイン

手順2:SSL設定を確認

  1. 左メニューの「サイト管理」→「サイト設定」をクリック
  2. 対象ドメインを選択
  3. 「SSL設定」タブをクリック
  4. 「無料独自SSL」が「利用中」になっていることを確認

手順3:常時SSL化を有効にする

  1. 同じ画面で「かんたんSSL化」の「SSL有効化」ボタンをクリック
  2. これだけで、HTTPからHTTPSへのリダイレクト設定が完了します

ConoHa WINGは、ボタン一つでHTTPS化が完了する、最も簡単なレンタルサーバーの一つです。

mixhostでのHTTPS化手順

mixhostも自動でSSL証明書が発行されるため、設定が簡単です。

手順1:cPanelにログイン

  1. mixhostのcPanel(マイページから「cPanelにログイン」)にアクセス

手順2:SSL設定を確認

  1. 「セキュリティ」セクションの「SSL/TLS Status」をクリック
  2. 対象ドメインのステータスが「AutoSSL有効化済み」になっていることを確認
  3. なっていない場合は、「Run AutoSSL」をクリック

手順3:常時SSL化(リダイレクト設定)

  1. cPanelの「ドメイン」セクションで「リダイレクト」をクリック
  2. 「タイプ」で「Permanent (301)」を選択
  3. 「http://」から「https://」へのリダイレクトを設定
  4. 「追加」をクリック

HTTPS化の前に必ず確認すべき5つのこと

HTTPS化の設定自体は簡単ですが、事前準備を怠ると、トラブルが発生する可能性があります。以下の点を必ず確認してください。

1. バックアップを取る

HTTPS化の作業中に何か問題が発生した場合、すぐに元に戻せるように、必ずバックアップを取りましょう。

バックアップすべきもの

  • ホームページのファイル全て(FTPでダウンロード)
  • データベース(WordPressなどの場合)
  • .htaccessファイル

多くのレンタルサーバーには自動バックアップ機能がありますが、手動でも取得しておくと安心です。

2. WordPressのプラグインを確認する

WordPressを使用している場合、一部のプラグインがHTTPS化に対応していないことがあります。

確認ポイント

  • 全てのプラグインを最新版にアップデート
  • 長期間更新されていないプラグインは、HTTPS化前に無効化を検討
  • キャッシュ系プラグイン(WP Super Cacheなど)のキャッシュをクリア

3. 外部サービスのリンクを確認する

Google AnalyticsやGoogle Search Consoleなど、外部サービスに登録しているURLも変更が必要です。

変更が必要なサービス

  • Google Analytics:プロパティ設定でHTTPSに変更
  • Google Search Console:HTTPSのプロパティを新規追加
  • Googleビジネスプロフィール:ホームページURLをHTTPSに変更
  • SNS(Facebook、X、Instagramなど):プロフィールのURLを変更
  • 広告サービス(Google広告など):リンク先URLを変更

4. 画像やCSSなどの内部リンクを確認する

ホームページ内に「http://」で始まる絶対パスのリンクがあると、「混在コンテンツ(Mixed Content)」という警告が表示されることがあります。

混在コンテンツとは

HTTPS化したホームページ内に、HTTPで読み込まれる画像やCSS、JavaScriptが含まれている状態。セキュリティリスクとみなされ、ブラウザが警告を表示します。

対策

  • HTMLやCSSファイル内の「http://あなたのドメイン」を「https://あなたのドメイン」に置換
  • または、相対パス(「/images/photo.jpg」のような形式)に変更
  • WordPressの場合、「Search Regex」プラグインで一括置換が可能

5. メールフォームの動作を確認する

お問い合わせフォームなどのPHPプログラムが、HTTPS化後も正常に動作するか確認しましょう。

確認方法

  • HTTPS化後、実際にテスト送信を行う
  • 自動返信メールが届くか確認
  • 管理者宛のメールが届くか確認

HTTPS化後に必ず行うべき7つの確認作業

HTTPS化の設定が完了したら、以下の確認作業を必ず行いましょう。

1. HTTPSでアクセスできるか確認

ブラウザで「https://あなたのドメイン.com」にアクセスし、以下を確認します。

  • ホームページが正常に表示される
  • アドレスバーに鍵マークが表示される
  • 「保護された通信」または「接続は保護されています」と表示される

鍵マークに×印や警告マークが表示される場合は、混在コンテンツの問題がある可能性があります。

2. HTTPからHTTPSへのリダイレクトを確認

ブラウザで「http://あなたのドメイン.com」(httpのまま)にアクセスし、自動的に「https://」に転送されるか確認します。

転送されない場合は、リダイレクト設定(.htaccessの設定)が正しく行われていません。もう一度設定を見直しましょう。

3. 全ページを確認する

トップページだけでなく、以下のページも確認しましょう。

  • 会社概要ページ
  • サービス案内ページ
  • お問い合わせページ
  • ブログ記事ページ
  • 商品ページ(ECサイトの場合)

全てのページで鍵マークが表示されることを確認してください。

4. お問い合わせフォームをテスト送信

お問い合わせフォームから実際にテスト送信を行い、正常に動作するか確認します。

  • 送信ボタンを押してエラーが出ないか
  • 自動返信メールが届くか
  • 管理者にメールが届くか

5. Google Search Consoleに新しいプロパティを追加

Google Search Consoleでは、HTTPとHTTPSは別のサイトとして扱われます。新しくHTTPSのプロパティを追加しましょう。

  1. Google Search Console(https://search.google.com/search-console)にログイン
  2. 「プロパティを追加」をクリック
  3. 「https://あなたのドメイン.com」を入力
  4. 所有権の確認を行う
  5. 旧プロパティ(HTTP)から「アドレス変更」を申請(推奨)

6. サイトマップを再送信

Google Search ConsoleでHTTPSのサイトマップを送信します。

  1. 新しいHTTPSプロパティで「サイトマップ」を開く
  2. サイトマップのURL(例:https://example.com/sitemap.xml)を入力
  3. 「送信」をクリック

WordPressの場合、Yoast SEOやAll in One SEOなどのプラグインが自動でサイトマップを生成しています。

7. 混在コンテンツの警告がないか確認

ブラウザの開発者ツールで、混在コンテンツの警告が出ていないか確認します。

Chrome・Edgeの場合

  1. F12キーを押して開発者ツールを開く
  2. 「Console」タブをクリック
  3. 黄色い警告マークで「Mixed Content」と表示されていないか確認

警告が表示されている場合は、該当するファイルのURLをHTTPSに変更する必要があります。

HTTPS化でよくあるトラブルと解決方法

HTTPS化の過程で起こりやすいトラブルと、その解決方法を紹介します。

トラブル1:「この接続ではプライバシーが保護されません」と表示される

原因

  • SSL証明書の設定が完了していない
  • SSL証明書の有効期限が切れている
  • ドメインと証明書のドメイン名が一致していない

解決方法

  • レンタルサーバーの管理画面でSSL証明書のステータスを確認
  • 証明書の発行完了まで待つ(最大1時間)
  • ブラウザのキャッシュをクリアして再度アクセス
  • それでも解決しない場合は、レンタルサーバーのサポートに問い合わせ

トラブル2:ホームページのレイアウトが崩れた

原因

  • CSSファイルが混在コンテンツとしてブロックされている
  • 画像のURLがHTTPのまま

解決方法

  • HTMLファイル内のCSSや画像のURLを「http://」から「https://」に変更
  • または相対パスに変更
  • WordPressの場合、「Better Search Replace」プラグインで一括置換
  • ブラウザのキャッシュをクリア(Ctrl+F5またはCmd+Shift+R)

トラブル3:「リダイレクトが繰り返し行われました」というエラー

原因

  • .htaccessのリダイレクト設定が間違っている
  • WordPressの設定とサーバーの設定が競合している

解決方法

  • .htaccessファイルを元に戻し、正しいコードを再度追加
  • WordPressの「設定」→「一般」で、「WordPressアドレス」と「サイトアドレス」が両方「https://」になっているか確認
  • キャッシュプラグインのキャッシュをクリア

トラブル4:お問い合わせフォームが送信できなくなった

原因

  • フォームのaction属性がHTTPのまま
  • PHPプログラムがHTTPS環境に対応していない

解決方法

  • フォームのHTMLで、action属性を「https://」に変更
  • または、action属性を相対パスに変更
  • PHPプログラムで$_SERVER[‘HTTPS’]の判定がある場合、コードを確認

トラブル5:Google検索結果がHTTPのままになっている

原因

  • Googleがまだ新しいHTTPS版をインデックスしていない
  • リダイレクト設定がされていない

解決方法

  • リダイレクト設定(301リダイレクト)が正しく設定されているか確認
  • Google Search ConsoleでHTTPSプロパティを追加し、サイトマップを送信
  • HTTPプロパティから「アドレス変更」を申請
  • 数週間〜1ヶ月程度で、検索結果がHTTPSに置き換わります

HTTPS化のコストと種類

HTTPS化には、SSL証明書が必要ですが、証明書には種類があり、費用も異なります。

SSL証明書の3つの種類

1. ドメイン認証(DV:Domain Validation)

特徴
  • 最も基本的なSSL証明書
  • ドメインの所有権のみを確認
  • 個人でも企業でも取得可能
  • 発行が早い(数分〜数時間)
  • 多くのレンタルサーバーで無料提供(Let’s Encrypt)

費用:無料〜年間5,000円程度
向いているサイト:個人ブログ、中小企業のコーポレートサイト、一般的なホームページ

2. 企業認証(OV:Organization Validation)

特徴
  • ドメインの所有権に加え、運営組織の実在性を確認
  • 証明書の詳細に企業名が記載される
  • 審査に数日〜1週間程度かかる
  • 信頼性が高い

費用:年間30,000円〜80,000円程度
向いているサイト:企業の公式サイト、BtoBサービスサイト

3. EV認証(EV:Extended Validation)

特徴
  • 最も厳格な審査を実施
  • アドレスバーに企業名が表示される(ブラウザによる)
  • 審査に2〜4週間程度かかる
  • 最高レベルの信頼性

費用:年間100,000円〜200,000円程度
向いているサイト:ECサイト、金融機関、大企業の公式サイト

ほとんどの場合、無料SSLで十分

個人ブログや中小企業のホームページであれば、レンタルサーバーが提供する無料SSL(Let’s Encrypt)で十分です。セキュリティのレベルは有料のものと変わりません。

有料SSLを検討すべきケース

  • クレジットカード情報を扱うECサイト
  • 上場企業や大企業のコーポレートサイト
  • 金融機関、医療機関など、特に信頼性が重視される業種
  • 顧客から「企業認証のSSLにしてほしい」と要求された場合

それ以外の場合は、無料SSLで問題ありません。実際に、大手企業でも無料SSLを使っているケースは多くあります。

HTTPS化を専門家に依頼する場合の費用相場

「自分でやるのは不安」「時間がない」という場合は、Web制作会社やフリーランスに依頼することもできます。

作業内容別の費用相場

基本的なHTTPS化のみ

  • 作業内容:SSL証明書の設定、リダイレクト設定
  • 費用:10,000円〜30,000円
  • 所要時間:1〜2時間

HTTPS化+内部リンク修正

  • 作業内容:SSL設定、リダイレクト、混在コンテンツの修正
  • 費用:30,000円〜50,000円
  • 所要時間:半日

HTTPS化+WordPress設定変更

  • 作業内容:SSL設定、リダイレクト、WordPress設定変更、プラグイン対応、動作確認
  • 費用:50,000円〜80,000円
  • 所要時間:1日

HTTPS化+外部サービス連携変更

  • 作業内容:上記全て+Google Analytics、Search Console、SNSなどの設定変更
  • 費用:80,000円〜150,000円
  • 所要時間:1〜2日

費用を抑えるコツ

  • 自分でできる部分は自分でやる:SSL設定だけ依頼し、リダイレクト設定は自分で行うなど
  • Web管理サービスの利用:月額の管理費用に含まれている場合が多い
  • 複数社から見積もりを取る:料金に大きな差があることも
  • フリーランスに依頼:制作会社より安い場合が多い(ただし実績を確認)

HTTPS化後の維持管理で気をつけること

HTTPS化は一度設定すれば終わりではありません。継続的な管理が必要です。

1. SSL証明書の有効期限を確認する

SSL証明書には有効期限があります。

Let’s Encryptの場合

  • 有効期限は90日
  • 多くのレンタルサーバーで自動更新される
  • ただし、更新に失敗することもあるため、定期的に確認が必要

有料SSLの場合

  • 有効期限は1年または2年
  • 期限前に更新手続きが必要
  • 更新忘れに注意

確認方法

ブラウザでホームページにアクセスし、アドレスバーの鍵マークをクリックすると、証明書の有効期限が表示されます。

2. 混在コンテンツが発生していないか定期確認

新しいコンテンツを追加する際に、誤ってHTTPのURLを入れてしまうことがあります。月に1回程度は、ブラウザの開発者ツールで混在コンテンツの警告が出ていないか確認しましょう。

3. リダイレクト設定が正常か確認

サーバーの設定変更やWordPressのアップデートなどで、リダイレクト設定が無効になることがあります。定期的に「http://」でアクセスして、ちゃんと「https://」にリダイレクトされるか確認しましょう。

4. Google Search Consoleで警告がないか確認

Google Search Consoleに、セキュリティの問題やHTTPS関連の警告が表示されていないか、月1回程度確認しましょう。

よくある質問(FAQ)

Q1: HTTPS化すると、今までのSEO評価はリセットされますか?

A: いいえ、正しくリダイレクト設定(301リダイレクト)を行えば、SEO評価は引き継がれます。むしろ、HTTPS化することでSEO評価が向上する傾向があります。ただし、検索結果の表示がHTTPSに完全に切り替わるまでに、数週間〜1ヶ月程度かかることがあります。

Q2: HTTPS化すると表示速度が遅くなると聞きましたが本当ですか?

A: 昔はHTTPSの方が若干遅いと言われていましたが、現在の技術(HTTP/2、TLS 1.3など)では、むしろHTTPSの方が高速になることが多いです。体感できるほどの速度低下はありません。

Q3: 無料SSLと有料SSLでセキュリティのレベルは違いますか?

A: いいえ、暗号化のレベル(セキュリティの強度)は同じです。違いは「認証のレベル」です。無料SSL(DV)はドメインの所有権のみを確認しますが、有料SSL(OV、EV)は運営組織の実在性も確認します。セキュリティの強度自体に差はありません。

Q4: スマホアプリから見ても、HTTPS化は必要ですか?

A: はい、必要です。むしろスマホからのアクセスの方が、公共Wi-Fiを使うことが多く、盗聴のリスクが高いため、HTTPS化はより重要です。また、iOS(iPhone)ではHTTPSでないサイトへの接続に制限がかかることがあります。

Q5: HTTPS化したら、SNSのシェア数がリセットされますか?

A: FacebookやTwitter(X)などのSNSでは、HTTPとHTTPSは別のURLとして扱われるため、シェア数がリセットされることがあります。ただし、これを防ぐ方法もありますので、気になる場合は専門家に相談してください。

Q6: すでにHTTPS化されているか確認する方法は?

A: ブラウザでホームページにアクセスし、アドレスバーを見てください。以下のいずれかが表示されていれば、HTTPS化されています。

  • 鍵マークのアイコン
  • 「保護された通信」
  • 「接続は保護されています」
  • URLが「https://」で始まっている

逆に、「保護されていない通信」「安全ではありません」と表示される場合は、HTTPS化されていません。

Q7: 複数のドメインを持っていますが、全てHTTPS化する必要がありますか?

A: はい、全てのドメインでHTTPS化することをお勧めします。一つでもHTTPのドメインがあると、そこがセキュリティの穴になる可能性があります。ただし、もう使っていないドメインは、HTTPS化よりも契約を終了することを検討しましょう。

Q8: HTTPS化に失敗して、ホームページが表示されなくなったらどうすればいいですか?

A: まず落ち着いて、以下の対応を取ってください。

  1. バックアップから復元:事前に取得したバックアップを使って元に戻す
  2. .htaccessを元に戻す:リダイレクト設定を追加した場合、その部分を削除
  3. レンタルサーバーのサポートに連絡:具体的な症状を伝えて相談
  4. 専門家に依頼:自力で解決できない場合は、Web制作会社やフリーランスに緊急対応を依頼

これを防ぐために、HTTPS化の前には必ずバックアップを取りましょう。

まとめ:HTTPS化は今すぐ対応すべき重要な施策

ホームページのHTTPS化は、もはや「やった方がいい」レベルではなく、「やらないとリスクがある」レベルの必須対応です。

HTTPS化の3つのメリット(再確認)

  1. セキュリティの向上:個人情報の保護、盗聴防止
  2. SEO効果:検索順位の向上、アクセス数の増加
  3. 信頼性の向上:ユーザーに安心感を与え、離脱率を下げる

主要レンタルサーバーでのHTTPS化手順(まとめ)

  • エックスサーバー:サーバーパネル→SSL設定→独自SSL設定追加→.htaccessでリダイレクト
  • さくらインターネット:コントロールパネル→ドメイン/SSL→無料SSL設定→.htaccessでリダイレクト
  • ロリポップ:ユーザー専用ページ→独自SSL証明書導入→HTTPSリダイレクト設定を有効化
  • ConoHa WING:コントロールパネル→サイト管理→かんたんSSL化ボタンをクリック
  • mixhost:cPanel→AutoSSL→リダイレクト設定

HTTPS化の流れ(全体像)

  1. 事前準備:バックアップ取得、WordPressプラグイン確認
  2. SSL設定:レンタルサーバーで無料SSL証明書を設定
  3. リダイレクト設定:.htaccessでHTTPからHTTPSへ自動転送
  4. 内部リンク修正:混在コンテンツを解消
  5. 外部サービス変更:Google Analytics、Search Consoleなど
  6. 動作確認:全ページ、お問い合わせフォームなど
  7. 継続管理:証明書の有効期限確認、定期的な動作確認

今日から始める3つのアクション

  1. 現状確認:自分のホームページがHTTPS化されているか確認する
  2. バックアップ:HTTPS化する前に、必ずバックアップを取得する
  3. 実行:この記事の手順に従って、HTTPS化を実施する(または専門家に依頼する)

筆者からの最後のメッセージ

15年以上この業界にいて、HTTPS化の重要性は年々高まっていると感じます。数年前は「あればいいもの」でしたが、今は「ないとダメなもの」になりました。

実際に、HTTPS化していないホームページからの問い合わせが減少している、という相談を多く受けます。ユーザーは「保護されていない通信」という警告を見ると、不安になり、離脱してしまうのです。これは、機会損失に直結します。

幸い、多くのレンタルサーバーで無料SSLが使えるようになり、HTTPS化のハードルは大きく下がりました。設定も簡単になり、初心者でも対応できるレベルです。この記事を読んだ今が、HTTPS化を実施する最良のタイミングです。

もし「自分でやるのは不安」「時間がない」という場合は、Web管理サービスに依頼することも検討してください。月額数千円〜数万円で、HTTPS化だけでなく、継続的なセキュリティ管理も任せられます。それは投資であり、ビジネスを守るための必要な経費です。

最も避けるべきは「何もしないこと」です。HTTPS化していないことで、セキュリティリスクにさらされ、SEO順位が下がり、顧客の信頼を失う。そのコストは、HTTPS化の手間や費用よりもはるかに大きいです。

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