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2026.02.16

月額1万円の保守と5万円の保守で中身はどう違うのか

ホームページの保守プランを検索すると、月額5,000円から月額10万円以上まで、価格のばらつきが非常に大きいことに気づきます。「安いプランで本当に大丈夫なのか」「高いプランは何が違うのか」がわからず、結局どれを選べばいいのか判断できないという声を多くいただきます。この記事では、月額1万円と月額5万円の保守プランを具体的に比較し、中小企業がどの価格帯を選ぶべきかを現場の視点でお伝えします。

保守費用の価格帯は大きく3段階に分かれる

ホームページの保守費用は、大きく3つの価格帯に分類できます。まずはこの全体像を把握することで、自社に必要なプランの見当をつけやすくなります。

月額5,000円以下は「管理代行」であり保守ではない

月額3,000〜5,000円のプランで提供されるのは、ほとんどの場合サーバーとドメインの契約管理だけです。更新時期が来たら代わりに更新手続きをする、SSL証明書が自動で更新されるのを見守る、それだけです。

WordPress本体やプラグインのアップデート、バックアップの取得、セキュリティの監視といった「本来の保守業務」は含まれていません。(正直、月3,000円で本格的な保守を提供するのは、事業として成り立ちません)

月額1〜3万円が中小企業に最もバランスが良い価格帯

月額1〜3万円のプランは、サイトを「安全に維持し続ける」ための基本的な保守業務がひと通り含まれる価格帯です。WordPressの更新、バックアップ、セキュリティ対策、軽微な修正対応など、中小企業のサイト運用に必要な「守り」の業務をカバーします

Web担当者を1人雇えば月給20〜30万円がかかることを考えると、月額1〜3万円で専門家にサイト管理を任せられるのは、コストパフォーマンスとしては圧倒的です。

月額5万円以上は「攻め」の運用まで含むプラン

月額5万円以上のプランになると、保守だけでなく「サイトを使って集客する」ための施策が加わります。アクセス解析に基づく改善提案、コンテンツの企画・追加、SEO対策、場合によっては広告運用まで含まれます。

いわば「守り」だけでなく「攻め」まで含めたWeb運用の外注です。自社にWebマーケティングの知見がなく、サイトを積極的に集客ツールとして活用したい場合に選ぶ価格帯です。

月額1万円の保守プランに含まれる一般的なサービス内容

月額1万円前後の保守プランで、業界全体として一般的に提供されているサービスを整理します。ただし、会社によって含まれる範囲にはかなり差があるため、契約前の確認は必須です。

サーバー・ドメインの契約管理と更新手続き

サーバーやドメインの契約更新を忘れないよう管理し、更新時期が来たら手続きを行います。DNS設定の変更やSSL証明書の維持管理もここに含まれるのが一般的です。

ただし、月額1万円のプランではサーバー・ドメインの費用自体は別途実費となるケースがほとんどです。「月額1万円」がサービス料金であり、サーバー代(月500〜1,500円程度)やドメイン代(年1,000〜3,000円程度)は含まれていない場合があるため、確認が必要です。

WordPress本体・プラグインの定期更新と動作確認

WordPress本体、テーマ、プラグインを定期的にアップデートし、更新後にサイトの表示崩れやフォームの動作不具合がないか確認する作業です。更新頻度は月1〜2回が一般的です。

この作業は地味に見えますが、保守業務の中で最も重要な作業のひとつです。WordPress.orgの公式では、常に最新バージョンを使用することが推奨されています(出典 WordPress.org Security)。放置するとセキュリティの脆弱性が蓄積し、改ざん被害のリスクが高まります。

定期バックアップと障害時の一次対応

週1回〜月1回の頻度で、サイトのデータ(ファイル+データベース)をバックアップします。障害が発生した際には、バックアップからの復旧が対応の基本になります。

ただし、月額1万円のプランでは障害対応の範囲が限定されている会社が多い点に注意してください。「復旧作業は別途見積もり」というケースもあります。バックアップは取っているが復旧は別料金、というのは業界ではよくある話です。

月2〜3回程度のテキスト修正や画像差し替え

営業時間の変更、スタッフ紹介の更新、お知らせの追加など、簡単な修正作業を月に数回対応するサービスです。1回あたりの作業時間が15〜30分程度の軽微な修正が対象です。

ここで注意すべきは、「軽微な修正」の定義が会社によって異なる点です。テキスト1箇所の変更を「1回」とカウントする会社もあれば、同一ページ内の複数修正をまとめて「1回」とカウントする会社もあります。

月額5万円の保守プランに含まれる一般的なサービス内容

月額5万円のプランでは、上記の1万円プランの内容に加えて、以下のサービスが追加されます。差額の4万円で何が得られるのかを具体的に見ていきます。

アクセス解析レポートと改善提案が毎月届く

Google Analytics(GA4)やSearch Consoleのデータをもとに、月次のアクセスレポートが作成されます。PV数やユーザー数の推移だけでなく、「どのページで離脱しているか」「どんなキーワードで流入しているか」を分析し、改善提案まで含まれるのが5万円プランの特徴です。

1万円プランでもアクセス解析の「設定」は含まれることがありますが、毎月データを読み解いて改善案を提示してくれるのは5万円クラスからです。

ページの新規追加やデザイン修正にも対応できる

1万円プランの「軽微な修正」がテキストや画像の差し替え程度であるのに対し、5万円プランでは新規ページの作成やデザインの部分的な変更にも対応できることが多いです。

たとえば「新サービスの紹介ページを1枚追加したい」「トップページのレイアウトを変えたい」といった要望に、追加費用なしで対応してもらえる範囲が広がります。ただし、大規模なリニューアルは別途見積もりになるのが一般的です。

コンテンツ更新の企画や原稿作成まで含まれる

ブログ記事の企画・執筆、事例紹介の作成、FAQの整備など、サイトのコンテンツを「増やす」作業が含まれるのも5万円プランの大きな特徴です。1万円プランはあくまで「今あるサイトを維持する」ことが目的ですが、5万円プランは「サイトを育てる」ところまで踏み込みます。

専任担当者が付き、電話やチャットで即時相談できる

5万円プランでは専任の担当者がアサインされ、電話やチャットでの相談が可能になるケースが多いです。1万円プランではメールでの問い合わせのみ、対応は翌営業日以降、というのが一般的ですが、5万円プランでは当日中の対応を保証している会社もあります。

「急ぎの修正を今日中にやってほしい」「サイトに変な表示が出ているのでサクッ と確認してほしい」といった、スピード感のある対応を求める場合は5万円クラスが必要になります。

1万円プランと5万円プランの違いを項目別に比較する

ここまでの内容を一覧表にまとめます。自社に必要なサービスがどちらの価格帯に含まれるか、確認してください。

サービス内容の一覧比較表

サービス項目 月額1万円(一般的) 月額5万円(一般的)
サーバー・ドメイン管理 含まれる 含まれる
WordPress更新・動作確認 月1〜2回 月2〜4回
バックアップ 週1回〜月1回 毎日〜週1回
セキュリティ監視 基本的な監視 WAF設定・マルウェアスキャン込み
テキスト・画像の修正 月2〜3回 月5〜10回、または時間制
ページの新規追加 別途見積もり 月1〜2ページ含む
アクセス解析レポート なし、または簡易版 月次レポート+改善提案
コンテンツ企画・執筆 なし 月1〜2本のブログ記事含む
障害時の復旧対応 一次対応のみ(復旧は別途) 復旧作業まで含む
連絡手段 メールのみ 電話・チャット可
対応速度 翌営業日以降 当日〜翌営業日
専任担当者 なし あり

1万円と5万円の境界線は「維持」か「成長」か

上の表を見ると、1万円プランと5万円プランの差は明確です。1万円プランは「サイトを壊さない・止めない」ための守りの保守であり、5万円プランは「サイトを使って成果を出す」ための攻めの運用です。

「ホームページは持っているが、特に集客に力を入れるつもりはない。ただ、放置して壊れるのは困る」という場合は1万円プランで十分です。一方、「ホームページから問い合わせを増やしたい」「定期的にコンテンツを追加して検索流入を伸ばしたい」という場合は5万円プランが必要になります。

Web管理なら月額1万円で「一般的な3万円プラン」相当のサービスを提供

ここまで一般的な業界相場を解説してきましたが、弊社「Web管理」のベーシック運用プランは、月額1万円で他社の月額3万円プラン相当のサービスを提供しています。

サービス項目 他社の月額1万円プラン Web管理の月額1万円プラン
サーバー・ドメイン管理 含まれる 含まれる
WordPress更新・動作確認 月1〜2回 月1〜2回
バックアップ 週1回〜月1回 定期自動バックアップ
セキュリティ対策 基本的な監視 不正アクセス監視+対策
テキスト・画像修正 月2〜3回 軽微な修正は回数制限なし
不具合対応 一次対応のみ 原因調査+復旧まで対応
WP操作サポート なし 管理画面の使い方を案内
他社制作サイト 自社制作サイトのみ 他社制作サイトもOK

特に大きな違いは「不具合対応の範囲」と「他社制作サイトの受け入れ」です。一般的な月額1万円プランでは障害の一次切り分けだけで復旧作業は別途見積もりになることが多いのですが、Web管理では不具合の原因調査から復旧まで基本料金内で対応します。

また、多くの保守会社は「自社で制作したサイトのみ保守対応」としていますが、Web管理では他社が制作したWordPressサイトも柔軟に引き受けます。制作会社と連絡が取れなくなった、保守契約が高すぎる、といった「保守難民」の方の駆け込み先として多くのご相談をいただいています。

さらに、WordPressの管理画面の操作方法がわからないというご相談にも対応しています。「自分で更新したいが、やり方がわからない」という方に対して、管理画面の使い方を案内するWP操作サポートが月額1万円の範囲に含まれています。他社では操作レクチャーだけで別途費用を請求されるケースもある中、この対応は大きな差です。

さらに集客面まで強化したい場合は、成長支援プラン(月額10万円〜)でアクセス解析や改善提案、コンテンツ更新、広告運用代行まで対応しています。

自社に合った保守プランを選ぶための判断基準

価格帯の違いがわかったところで、自社がどのプランを選ぶべきかの判断基準を整理します。

月間の修正依頼が3回以下なら1万円プランで十分

ホームページの更新頻度が低い業種、たとえば士業事務所、工務店、クリニックなど、サービス内容が大きく変わらない業種であれば、月に必要な修正は1〜3回程度です。営業時間の変更、スタッフの入れ替え、お知らせの更新といった作業であれば、月額1万円の保守プランで十分にカバーできます

「とにかくサイトが壊れないように管理してほしい」「何かあった時に頼れる先がほしい」という方は、まず1万円プランから始めるのが合理的です。

集客やリニューアルまで任せたいなら5万円プランが適切

「ホームページからの問い合わせを月5件から月15件に増やしたい」「ブログやコラムを定期的に更新して検索流入を増やしたい」といった集客を目的とした運用が必要な場合は、5万円クラスのプランが適しています。

アクセス解析を見て改善点を洗い出し、コンテンツを追加し、効果を測定する。このPDCAサイクルを回すには、単なる「保守」ではなく「運用」のスキルが求められます。社内にその知見がなければ、外注したほうが結果は出やすいです。

「中間の3万円プラン」が存在しない会社には注意

保守プランが「月額5,000円」と「月額5万円」の2択しかない会社を見かけることがあります。このパターンでは、安いプランに誘導して別途費用で稼ぐか、高いプランに誘導して過剰なサービスを売る意図が隠れている可能性があります。

中小企業の実態に合った保守は月額1〜3万円の価格帯に集中しています。この価格帯のプランを用意していない会社は、中小企業向けの保守実績が少ない可能性を疑ってください。

保守プランで失敗しないために確認すべき3つの質問

価格帯だけで判断すると「思っていたサービスと違った」という事態になりがちです。どの保守会社と契約する場合でも、以下の3つの質問を契約前に確認してください。

「含まれない作業」の範囲と追加料金の基準

保守プランで最もトラブルになるのが、「これは契約範囲外なので別途費用がかかります」と言われるケースです。月額1万円のプランに含まれるのは「軽微な修正」ですが、何をもって「軽微」とするかは会社によって定義が異なります。

  • テキスト1箇所の修正で「1回」とカウントされるのか
  • 画像の差し替えは「修正」に含まれるのか
  • ページのレイアウト変更は「軽微な修正」に該当するのか
  • 追加費用が発生する場合の単価はいくらか

これらを曖昧にしたまま契約すると、修正のたびに「これは別料金です」と言われ、結果的に月額1万円では済まなくなります。

障害発生時の対応スピードと連絡手段

サイトが表示されなくなった、改ざんされた、といった緊急時の対応体制は事前に確認しておくべきです。

確認項目 質問例
初動対応の速度 障害発生から何時間以内に対応を開始しますか
営業時間外の対応 土日祝日や夜間に障害が起きた場合はどうなりますか
緊急連絡手段 メール以外(電話・チャット)での連絡は可能ですか
復旧作業の費用 復旧作業は月額に含まれますか、それとも別途費用ですか

月額1万円のプランでは「翌営業日対応」が標準的です。それが許容できない業種(ECサイト、予約サイトなど)は、即日対応が含まれるプランを選ぶ必要があります。

契約期間の縛りと解約時のデータ引き渡し条件

保守契約には「最低契約期間」が設定されていることがあります。6か月〜1年の縛りがあるプランでは、サービスに不満を感じても途中解約が難しく、違約金が発生する場合もあります。

さらに重要なのが、解約時にサーバーやドメインの管理権限、WordPressのログイン情報をスムーズに引き渡してもらえるかという点です。「解約するならデータは渡せない」と言われるケースは残念ながら存在します。契約前に「解約時のデータ引き渡しポリシー」を必ず確認してください。

最後に

月額1万円の保守と5万円の保守の違いは、「サイトを守る」か「サイトを育てる」かの違いです。中小企業で「ホームページの管理を放置したくないが、集客面は自社でやれる」という場合は1万円プランで十分ですし、「サイトからの問い合わせを増やしたいが何をすればいいかわからない」という場合は5万円プランが適しています。

ただし、同じ月額1万円でもサービスの中身は会社によって大きく異なります。弊社Web管理では、月額1万円で他社3万円相当の保守サービスを提供しています。保守費用の見直しや乗り換えを検討されている方は、まずは現在の保守内容と費用を照らし合わせてみてください。「月額を払っているのに何もしてもらえていない」と感じたら、それは見直しのタイミングです。

Web管理では、他社制作サイトの引き継ぎや保守会社の乗り換えも歓迎しています。「今の保守契約の中身が適正なのか診断してほしい」というご相談だけでも構いません。Webのことは丸投げして、本業に集中できる環境を一緒に作りましょう。

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