column
お役立ち情報
2026.02.19

自分でWordPressをアップデートして画面が真っ白になった時の対処法

WordPressの管理画面に「更新してください」と表示されたので、言われるがままにボタンを押したら画面が真っ白になった。管理画面にもログインできない。サイトも表示されない。このトラブルは、WordPress運用の現場で非常に多く発生しています。この記事では、画面が真っ白になる原因、自力での復旧手順、そして再発を防ぐための更新ルールまでを解説します。

WordPressの更新後に画面が真っ白になる原因はPHPの互換性エラー

WordPressの画面が真っ白になる現象は、通称「WSOD(White Screen of Death)」と呼ばれます。この現象の原因は、ほとんどの場合PHPの互換性エラーです。

WordPressはPHPというプログラミング言語で動いています。WordPress本体、プラグイン、テーマはそれぞれ独立したプログラムであり、更新によってPHPのコードが書き換わります。このとき、サーバーのPHPバージョンと更新後のコードの間で互換性がなくなると、PHPが処理を完了できず、画面に何も表示されない状態になります。

たとえるなら、WindowsのソフトをMacで動かそうとしているようなものです。プログラムの言語が合わなければ、エラーすら出せずに止まります。WordPressの真っ白画面も、これと同じ仕組みで起きています。

WordPress.orgの公式ドキュメントでも、WSODの主要な原因としてプラグインやテーマの互換性問題が挙げられています(出典 WordPress Developer Resources – Debugging in WordPress)。

真っ白画面が発生する3つの典型パターン

弊社に相談が持ち込まれるWSODの事例は、大きく3つのパターンに分類できます。

プラグインの更新後に管理画面ごとアクセス不能になる

最も多いのが、プラグインを更新した直後にサイトも管理画面も真っ白になるパターンです。特に、セキュリティ系プラグインやキャッシュ系プラグイン、ページビルダー系プラグインは、WordPress本体やPHPバージョンとの相性問題が起きやすい傾向があります。

厄介なのは、管理画面(/wp-admin/)にもアクセスできなくなるケースです。こうなると、WordPress上からプラグインを無効化することもできないため、サーバーのファイルを直接操作する必要があります。

WordPress本体のメジャーアップデート後にテーマが崩壊する

WordPress本体のメジャーアップデート(例: 6.4 → 6.5)では、内部のPHP関数や仕様が変更されることがあります。この変更に古いテーマが対応していないと、テーマのプログラムがエラーを起こして画面が表示されなくなります。

特に危険なのは、数年前に制作会社が独自で作ったオリジナルテーマです。公式テーマや有名な有料テーマは開発元がアップデートに対応しますが、制作会社のオリジナルテーマはその会社が対応しない限り放置されます。制作会社との契約が切れていれば、誰もテーマを更新しないまま本体だけが進んでいくことになります。

複数のプラグインを一括更新して原因特定ができなくなる

WordPressの管理画面には「すべて更新」というボタンがあります。10個以上のプラグインをまとめて更新した結果、画面が真っ白になった場合、どのプラグインが原因なのかを特定するのが非常に困難になります。

1つずつ更新していれば「直前に更新したプラグインが原因」とすぐにわかりますが、一括更新では消去法で1つずつ無効化→有効化を繰り返すしかありません。プラグインの数が多いほど、復旧にかかる時間も長くなります。(「すべて更新」は便利な機能に見えますが、実務的には最もトラブルを招くボタンです)

自力で復旧しようとして状況を悪化させるパターン

画面が真っ白になったとき、焦って自己流の対処を試みた結果、さらに状況が悪化するケースが少なくありません。弊社に相談が来る時点で、すでに「自分で何とかしようとした痕跡」が残っていることが多いです。

ネットの情報を見てwp-config.phpを壊してしまう

検索で見つけた記事を参考にwp-config.phpを編集した結果、記述を間違えてさらにエラーが増えるパターンです。wp-config.phpはWordPressの根幹をなすファイルであり、1文字でも間違えるとサイト全体が動作しなくなります。編集前に必ず元のファイルをコピーして保管してください。

プラグインやテーマを削除してしまう

「無効化」ではなく「削除」してしまうケースです。フォルダ名の変更による無効化であれば、名前を元に戻すだけで復旧できます。しかし、削除してしまうとファイルが完全に失われるため、再インストールしても設定やカスタマイズが消える可能性があります。特にオリジナルテーマを削除してしまうと、バックアップがない限り復元は不可能です。

データベースを直接操作してデータを破損させる

phpMyAdminなどのデータベース管理ツールに不慣れなまま操作し、テーブルを削除したり、データを上書きしてしまうパターンもあります。データベースの操作はファイルの操作以上にリスクが高く、誤った変更を元に戻すのは専門家でも困難です。データベースの直接操作は、バックアップが確実に存在する状態でなければ絶対に行わないでください。

画面が真っ白になったらまず確認すべきこと

パニックになって色々な操作を試す前に、まず状況を正確に把握することが重要です。闇雲に操作して状況を悪化させないために、以下の2点を最初に確認してください。

管理画面(/wp-admin/)にアクセスできるか

サイトのトップページが真っ白でも、管理画面は正常に動いているケースがあります。ブラウザで https://自社ドメイン/wp-admin/ にアクセスしてみてください。

管理画面にログインできれば、WordPress上からプラグインの無効化やテーマの切り替えが可能です。この場合、復旧の難易度は大幅に下がります。逆に管理画面も真っ白の場合は、サーバーのファイルを直接操作する必要があるため、次の手順に進んでください。

エラーメッセージを表示させる方法

真っ白画面は、WordPressがエラーメッセージの表示を抑制しているために起きています。wp-config.phpというファイルの中にある設定を変更すると、エラーの内容を画面に表示できます。

具体的には、FTPソフトまたはサーバーのファイルマネージャーでwp-config.phpを開き、以下の記述を探して変更します。

変更前: define('WP_DEBUG', false);

変更後: define('WP_DEBUG', true);

この変更後にサイトを再読み込みすると、「Fatal error: …」のようなエラーメッセージが表示されます。このメッセージの中に原因となっているプラグイン名やテーマ名が含まれているため、どこに問題があるかを特定できます。

WP_DEBUGをtrueにするとエラー内容が訪問者にも見えてしまいます。復旧が完了したら必ずfalseに戻してください。

自力で復旧するための具体的な手順

原因がわかったら、以下の手順で復旧を試みます。作業にはFTPソフト(FileZillaなど)またはレンタルサーバーのファイルマネージャー機能を使用します。

FTPまたはファイルマネージャーでプラグインを無効化する

プラグインが原因の場合、サーバー上のプラグインフォルダの名前を変更することで強制的に無効化できます。

  1. FTPまたはファイルマネージャーでサーバーに接続する
  2. /wp-content/plugins/ ディレクトリに移動する
  3. 原因のプラグインフォルダ名を変更する(例: plugin-nameplugin-name_disabled
  4. サイトが表示されるか確認する

原因のプラグインが特定できていない場合は、pluginsフォルダ自体の名前を変更(例: pluginsplugins_old)すると、すべてのプラグインが一括で無効化されます。サイトが復旧したら、pluginsフォルダの名前を元に戻し、1つずつプラグインを有効化して原因を絞り込んでください。

テーマをデフォルトテーマに切り替える

テーマが原因の場合は、WordPressのデフォルトテーマ(Twenty Twenty-Fourなど)に切り替えます。

  1. FTPで /wp-content/themes/ に移動する
  2. 現在使用中のテーマフォルダの名前を変更する(例: mythememytheme_disabled
  3. WordPressが自動的にデフォルトテーマに切り替わる

デフォルトテーマが存在しない場合はこの方法が使えません。その場合は、WordPress.orgからデフォルトテーマをダウンロードし、FTPで /wp-content/themes/ にアップロードしてください。

wp-config.phpのメモリ制限を引き上げる

PHPのメモリ不足が原因で画面が真っ白になることもあります。wp-config.phpに以下の1行を追加してみてください。

define('WP_MEMORY_LIMIT', '256M');

初期設定では64MBや128MBに制限されていることが多く、プラグインの数が多いサイトではメモリが足りなくなるケースがあります。ただし、サーバー側のPHP設定でメモリ上限が設定されている場合は、wp-config.phpの設定だけでは変更できないこともあります。

バックアップから復元する(バックアップがある場合)

上記の方法で復旧できない場合、バックアップからの復元が最も確実な方法です。

バックアップの種類 復元方法
レンタルサーバーの自動バックアップ サーバーの管理画面からワンクリックで復元可能な場合が多い
プラグイン(UpdraftPlusなど)のバックアップ プラグインが動作すれば管理画面から復元。動作しない場合はFTPで手動復元
手動バックアップ(FTPで取得) FTPでファイルを上書き + データベースをインポート

多くのレンタルサーバー(エックスサーバー、ConoHa WING、さくらのレンタルサーバなど)は、過去7〜14日分の自動バックアップ機能を提供しています。自分でバックアップを取っていなくても、サーバー側のバックアップから復旧できる可能性があるため、まずはサーバーの管理画面を確認してください。

バックアップがない場合の選択肢と復旧の難易度

バックアップが一切ない状態でサイトが真っ白になった場合、選択肢は限られます。

前述のプラグイン無効化やテーマ切り替えで復旧できればよいですが、データベースの破損や複合的な原因が絡んでいる場合、専門知識がなければ対応は困難です。この状態で闇雲にファイルを操作すると、状況がさらに悪化するリスクもあります。

プロに復旧を依頼した場合の費用は、軽度のプラグイン起因の障害で3〜5万円、データベースの修復やテーマの再構築が必要な場合は10万円以上が相場です。更新ボタンを1回押しただけで、これだけの復旧コストが発生する可能性があるということです。

弊社に持ち込まれる相談の中でも、「バックアップなし + オリジナルテーマ + 制作会社と連絡が取れない」の三重苦パターンが最も復旧が難航します。(このパターンでは、実質的にサイトを作り直した方が早いケースもあります)

復旧費用をかけたくないからと、何日もサイトを真っ白のまま放置するのも問題です。サイトが表示されない期間が長引くほど、Googleの検索順位にも悪影響が出ます。復旧の見込みが立たない場合は、早い段階で専門家に相談した方が、結果的にトータルコストは安く済みます。

「自分でアップデートする」こと自体のリスクを知っておく

WordPressのアップデート自体は必要な作業です。セキュリティの観点からも、古いバージョンのまま放置するのは推奨できません。問題は「アップデートの方法」にあります。

安全にアップデートを行うには、事前のバックアップ取得、プラグインの互換性確認、テスト環境での動作確認といった準備が必要です。管理画面の「更新」ボタンを何の準備もなく押す行為は、シートベルトを締めずに高速道路に乗るようなものです。

ステージング環境(本番と同じ構成のテスト用サイト)を用意できれば、更新による不具合を本番サイトに影響させずに事前検証できます。しかし、中小企業のサイトでステージング環境を自社で構築・維持するのは、コスト的にも技術的にも現実的ではありません。

結論として、WordPressの更新作業は、月額の保守契約に含めて外注するのが最もコスパの良い選択です。更新作業の代行費用は月額数千円〜1万円程度ですが、自分で更新して障害が発生した場合の復旧費用は3〜10万円以上かかります。保険料としては極めて合理的な投資です。

WordPress更新を安全に行うためのチェックリスト

それでも自分で更新を行いたい場合は、最低限以下の項目を毎回確認してください。

タイミング 確認項目 内容
更新前 バックアップの取得 ファイルとデータベースの両方をバックアップする
更新前 プラグインの互換性確認 各プラグインの更新履歴で「Tested up to」のバージョンを確認する
更新前 PHPバージョンの確認 サーバーのPHPバージョンが更新後のWordPressの推奨バージョンを満たしているか
更新時 プラグインは1つずつ更新 一括更新は使わず、1つ更新するごとに表示を確認する
更新後 サイトの表示確認 トップページ、主要な下層ページ、お問い合わせフォームの動作を確認する

この手順を毎回守れば、真っ白画面のリスクは大幅に下がります。ただし現実問題として、毎月この作業を欠かさず実行できる中小企業は少数派です。「面倒だから」「忘れていた」という理由で手順が省略され、結果としてトラブルが発生するケースが大半です。

もう一つ見落としがちなのが、更新作業を行う時間帯です。平日の営業時間中に更新を行い、万が一サイトが停止すると、訪問者や見込み客に直接影響します。自分で更新する場合は、アクセスの少ない時間帯(早朝や深夜)に作業するのが原則です。保守を外注している場合は、こうした時間帯の調整も含めて対応してもらえます。

最後に

WordPressの画面が真っ白になった場合、原因の大半はプラグインやテーマの互換性エラーです。FTPからプラグインを無効化する、テーマを切り替える、wp-config.phpを編集するといった方法で自力復旧できる可能性はあります。ただし、バックアップがない状態での復旧作業はリスクが高く、操作を誤ると状況が悪化します。

Web管理では、WordPressの更新作業の代行から、障害発生時の復旧対応まで月額1万円の保守プランに含めて対応しています。「更新ボタンを押すのが怖い」「過去にトラブルが起きてから触れていない」という方は、更新作業だけでもプロに任せてみてください。Webのことは丸投げして、本業に集中できる環境を一緒に作りましょう。

ご相談無料

  • スポット相談可
  • 全国対応
Web周りの運用代行なら

まずはWeb管理にご相談ください

ホームページの軽微な修正から、SEO対策・広告運用・アクセス解析まで対応。Web担当者がいない企業・事業者を全国対応でサポートします。

  • 高速レスポンス
  • 安心の定額制
  • スポット相談可
  • 全国対応

ホームページの運用代行なら「Web管理」

Web管理
Copyright ©Web管理. All Rights Reserved.