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2026.06.03

Search Consoleから「カバレッジの問題」通知が来たときに最初に見る場所と対応手順

Search Console(サーチコンソール)から突然「カバレッジの問題が新たに検出されました」「インデックス登録に関する問題」というメールが届いて、何を確認すればいいか分からないという相談は多く寄せられます。Search Consoleはホームページの健康診断ツールで、Googleがサイトを正しく認識できているかを確認できる重要な無料サービスです。本記事では、通知が来たときに最初に見るべき画面、対応が必要な問題と無視してよい問題の見分け方、Search Consoleの基本的な使い方をまとめて解説します。

Search Consoleの「カバレッジの問題」通知は急ぐべきものとそうでないものがある

結論として、Search Consoleからの通知は「即時対応が必要なもの」と「経過観察でよいもの」が混在しています。すべての通知に同じ温度感で慌てる必要はありません。

Search Consoleはホームページの健康診断ツール

Search ConsoleはGoogleが無料で提供しているサイト管理者向けツールで、Googleがどのページを認識しているか、どのページで問題があるか、どの検索キーワードでサイトに訪問者が来ているかを確認できます(出典 Google Search Console 公式案内)。SEOの基礎ツールとしてGoogleが推奨しているため、すべての企業サイトで設定しておくべきものです。

通知メールが届く代表的なパターン

Search Consoleから届く通知メールには、いくつか代表的なパターンがあります。それぞれの緊急度は異なります。

通知の内容 緊急度
セキュリティの問題(マルウェア検出など) 最優先で即対応
手動による対策(ガイドライン違反) 最優先で即対応
カバレッジの問題(インデックス未登録ページ増加) 確認は必要だが多くは対応不要
ページエクスペリエンスの問題(Core Web Vitals) 中期的な改善対象
モバイルユーザビリティの問題 中期的な改善対象

多くの通知は「警告」ではなく「お知らせ」に過ぎない

Search Consoleの通知は、サイトに重大な障害が起きているわけではなく、Googleが「ちょっと気になる状態を見つけました」と知らせてくれているケースがほとんどです。「カバレッジの問題」という名称が物々しいだけで、実態は単なるレポート通知と理解してください。慌てて何かを変更する前に、まずは内容を確認するのが先です。中小企業サイトの場合、通知の8〜9割は経過観察でよい内容と弊社の運用実感としても感じています。

通知が来たときに最初に見るべき画面

通知メールにはリンクが記載されていますが、まずは落ち着いてSearch Consoleに直接ログインし、該当の画面を確認してください。

Search Consoleにブラウザから直接ログインする

通知メール内のリンクをクリックする前に、ブラウザで「Search Console」と検索し、公式サイトから直接ログインしてください。Search Consoleはフィッシング詐欺のなりすまし対象としても使われることがあるため、メールリンクを踏まない習慣をつけておくと安全です。

左メニュー「ページ」(旧称カバレッジ)画面を開く

Search Consoleのログイン後、左メニューの「ページ」を開きます。以前は「カバレッジ」という名称でしたが、現在は「ページ」というメニュー名になっています。この画面で、Googleが認識している全ページの状態を「インデックスに登録されているページ」「登録されていないページ」の2グループに分けて確認できます。

「登録されていないページ」の理由を確認する

「ページがインデックスに登録されていない理由」の欄を確認します。ここに表示される理由には複数の種類があり、対応が必要なものとそうでないものが混在します。それぞれの意味を理解してから対応の要否を判断してください。

「登録されていないページ」に表示される代表的な理由と対応

Search Consoleの「登録されていないページ」の理由は、放置していいものと修正すべきものに分かれます。代表的なものを整理します。

「ページにリダイレクトがあります」は基本的に対応不要

サイトの構造変更でURLが変わった、httpからhttpsに移行した、といった場合に発生します。リダイレクト自体は正常な仕様なので、特に問題ではありません。意図したリダイレクトであれば対応不要です。

「重複しています、Googleにより、ユーザーがマークしたページとは異なるページが正規ページとして選択されました」は内容次第

類似する複数のページが存在し、Googleがどれを代表ページにすべきか判断したケースです。たとえばタグページとカテゴリページで同じ記事が表示されている場合などに発生します。意図通りであれば対応不要、意図と違う場合はcanonicalタグの見直しが必要です。

「クロール済み – インデックス未登録」は様子見でよい

Googleはページを読み込んだものの、現時点ではインデックスに登録しないと判断した状態です。コンテンツの品質、サイト全体のバランス、新しさなどから判断されます。新しいページが多い場合や、内容の薄いページがある場合に発生しやすく、必ずしも問題ではありません。1〜2ヶ月様子を見て、自然にインデックスされるケースも多くあります。

「検出 – インデックス未登録」は対応の余地あり

Googleがページのリンクは見つけたものの、まだクロール(読み込み)していない状態です。Googleのクロール優先度が低いか、サイト内のリンク構造から見つけにくい場所にあるページが該当します。重要なページであれば、内部リンクを増やす、sitemap.xmlに含めるなどの対応で改善する可能性があります。

「noindexタグによって除外されました」は意図確認

ページにnoindex指定が入っており、Google検索結果から意図的に除外されている状態です。意図通りであれば対応不要、意図に反していればnoindexタグを外す必要があります。お問い合わせ完了ページ、会員専用ページなどは意図的にnoindexにすることが一般的です。

「サーバーエラー(5xx)」「見つかりませんでした(404)」は要対応

これらは実際にサイト側で問題が発生しているシグナルです。サーバーエラーが頻発しているならサーバーの状態確認、404が大量発生しているならリンク切れの修正が必要です。外部からリンクされている重要ページが404になっている場合は、リダイレクト設定で正しいページに転送するのが基本対応です。404が少数(数件)であれば過去の削除ページや一時的な不具合の可能性が高く、放置でも問題ありません。数十〜数百件が突然発生した場合は、サイト構造変更の影響を疑ってください。

「セキュリティの問題」と「手動による対策」は即対応が必須

Search Consoleの通知のうち、絶対に放置してはならないのが「セキュリティの問題」と「手動による対策」です。検索順位の急落やサイト全体のインデックス削除につながります。

セキュリティの問題(マルウェア・フィッシング検出)

サイトが改ざんされ、マルウェアやフィッシングコンテンツが埋め込まれた状態です。Google検索で「このサイトは攻撃される可能性があります」と警告が表示されるようになり、ブラウザも警告画面を出すようになります。検出されたら即座に改ざん箇所の修復、原因究明、WordPress本体・プラグインのアップデート、パスワード変更が必要です。改ざんに気づかず放置している間にも、サイトを訪れたユーザーがマルウェアに感染するリスクが続くため、最優先で対応すべき通知です。

手動による対策(Googleガイドライン違反)

Googleの担当者が手動でサイトをチェックし、ガイドライン違反と判断した状態です。リンクスパム、隠しテキスト、不自然な被リンクなどが原因になります。検索結果から完全に排除されることもあるため、原因を特定して修正し、再審査リクエストを送る必要があります。中小企業の通常のサイト運営で食らうことは少ないですが、過去にSEO業者に依頼していた場合はリスクがあります。

セキュリティの問題と手動による対策は、放置するとサイトが検索結果から消える、または警告つきで表示されるようになります。気づいた時点で即座に対応を始めてください。

カバレッジの問題で慌てるべき本当のサイン

通常の通知の中でも、本当に注意すべきサインがあります。これらが見えたら本格的に調査・対応を始めてください。

有効ページ数が突然大幅に減少している

これまでインデックスされていたページ数が突然半減した、特定の階層のページが一斉に消えた、といった場合は本格的な問題のシグナルです。サイト全体のロボット制御設定(robots.txt)の事故、サイト全体にnoindexが入ってしまった、ドメイン移転の失敗などが考えられます。具体的には、WordPressの「設定 → 表示設定」内の「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」のチェックが意図せず入ってしまった、テーマ・プラグインの不具合でnoindexが全ページに付いてしまった、などが代表的な原因です。

サーバーエラー(5xx)が継続的に発生している

一時的なエラーではなく、5xxエラーが数日〜数週間続いている場合は、サーバー側の問題が深刻化している可能性があります。サーバーのリソース不足、プラグインの不具合、サーバー会社側の障害などを疑ってください。

「除外」されたページ数が急増している

「登録されていないページ」の数が、これまでより明らかに増加している場合は、サイトの構造変更やコンテンツの大量変更が原因の可能性があります。何か作業をした覚えがある場合は、その作業内容を見直してください。心当たりがないのに急増している場合は、サイト改ざんで意図しないページが大量生成されている可能性も考えられるため、サーバー側のファイル一覧も合わせて確認してください。

Search Consoleの基本的な使い方を覚える

通知への対応だけでなく、定期的にSearch Consoleを確認する習慣をつけることで、サイトの健康状態を早期に把握できます。

毎月1回は「ページ」画面を確認する

月初など決まったタイミングで、Search Consoleの「ページ」画面を確認する運用を組み込んでください。インデックスされているページ数が大きく変動していないか、新たに「登録されていないページ」の理由が増えていないか、をチェックします。月次の経理チェックと同じスケジュールで組み込んでおくと忘れません。

「検索結果のパフォーマンス」で訪問者の動きを把握する

左メニューの「検索結果のパフォーマンス」では、どのキーワードで検索されてサイトに来た訪問者が何人いるかを確認できます。SEOの効果測定の基本データになるため、これも月1回は確認する習慣をつけてください。表示回数(インプレッション)が増えているのにクリックが伸びていない場合は、検索結果でのタイトル・ディスクリプションが魅力的でないことを示しており、改善のヒントになります。

サイトマップを送信して「ページ」認識を促進する

Search Consoleの「サイトマップ」メニューから、sitemap.xmlのURLを送信できます。WordPressであれば XML Sitemap Generator や Yoast SEO などのプラグインで自動生成されるサイトマップを登録しておくと、新しいページの認識が早まります。

URLが新しく公開されたページを単体で送信する方法

新規ページを公開してすぐにGoogleに認識させたい場合は、Search Consoleの上部にある検索バーに該当ページのURLを入力します。「URL検査」画面が開くので、「インデックス登録をリクエスト」ボタンを押せば、Googleにクロール依頼を出せます。即時インデックスを保証するものではありませんが、放置するよりは数日早く認識される傾向があります。

Search Consoleを未設定の場合に最初にやること

そもそもSearch Consoleの設定がされていないサイトでは、通知も届きません。未設定のサイトでは、まず最低限の設定を済ませることから始めてください。

Googleアカウントでログインしてサイトを登録する

Search Consoleの公式サイトにGoogleアカウントでログインし、左上の「プロパティを追加」から自社サイトのドメインを登録します。登録方法には「ドメイン」プロパティと「URLプレフィックス」プロパティの2種類があり、サブドメインを含めた全体を管理したい場合は「ドメイン」プロパティを選んでください。

所有権の確認をDNSレコードまたはHTMLファイルで行う

サイトの所有者であることをGoogleに証明する必要があります。所有権確認の方法は複数あり、ドメインプロパティの場合はDNSのTXTレコード追加、URLプレフィックスの場合はHTMLファイルのアップロード、HTMLタグの追加、Googleアナリティクスとの連携などから選べます。技術的に難しければ、レンタルサーバー会社のサポートや制作会社に依頼してください。

通知の受信先メールアドレスを共有アドレスに設定する

Search Consoleの通知メールは、登録Googleアカウントに紐づくメールアドレスに送られます。担当者個人のアドレスではなく、複数人で受信できる共有アドレスに登録しておくのが理想です。担当者退職時の通知見落としを防げます。

最後に

Search Consoleの「カバレッジの問題」通知は、名前ほど深刻ではないケースが大半です。まず「ページ」画面を開いて理由を確認し、対応が必要なもの(セキュリティ・手動対策・大量変化)と経過観察でよいもの(リダイレクト・noindex・クロール済み未登録)を切り分けてください。慌てて触ると逆に状態を悪化させるリスクがあるため、内容を理解してから対処するのが鉄則です。

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