制作会社やコンサルタントから「サイトマップを送信しておいてください」と言われて、何をどこに送ればいいのか分からず固まった経験はないでしょうか。答えは「Google Search Consoleという無料ツールに、自社サイトの sitemap.xml というファイルのURLを登録する」です。メールで誰かに送るものでも、ファイルを添付するものでもありません。この記事では、そもそもサイトマップとは何かから、実際の送信手順、送信後に見るべき項目までを解説します。
サイトマップの送信先はGoogle Search Console
まず結論です。サイトマップの送信とは、Google Search Console(グーグル サーチ コンソール)という無料ツールの「サイトマップ」メニューに、自社サイトのサイトマップファイルのURLを入力して送信ボタンを押す作業を指します。所要時間は1分です。
サイトマップはGoogleに渡すサイトの目次
サイトマップとは、そのサイトにどんなページが存在するかを一覧にしたファイルです。Googleの検索ロボットはリンクをたどってページを見つけますが、リンクが少ないページや新しく作ったページは発見が遅れます。サイトマップを渡すことで、「うちのサイトにはこのページがあります」と直接伝えられます(出典 Google 検索セントラル サイトマップについて)。
人間向けのサイトマップとは別物
サイトのフッターにある「サイトマップ」というリンク先のページは、人間向けの目次です。今回送信するのは検索エンジン向けのXMLファイルで、まったくの別物です。この2つが同じ名前で呼ばれていることが、混乱の主な原因になっています。
2種類のサイトマップの違い
| 種類 | ファイル名の例 | 読む相手 | 用途 |
|---|---|---|---|
| XMLサイトマップ | sitemap.xml / wp-sitemap.xml | 検索エンジン | ページの存在をGoogleに伝える |
| HTMLサイトマップ | /sitemap/ など | サイト訪問者 | サイト内の全ページを人が探す |
自社のサイトマップURLはブラウザで数十秒で確認できる
送信の前に、自社サイトのサイトマップがどのURLにあるかを確認します。ブラウザのアドレスバーに入力するだけです。
WordPressなら3つの候補を順に試す
自社サイトのURLの後ろに、以下を順番に付けてアクセスしてください。XMLの一覧らしきものが表示されれば、それがサイトマップです。
- https://自社ドメイン/sitemap.xml
- https://自社ドメイン/wp-sitemap.xml
- https://自社ドメイン/sitemap_index.xml
WordPress 5.5以降は、プラグインを入れなくても wp-sitemap.xml が自動生成されます。Yoast SEOを使っている場合は sitemap_index.xml、All in One SEOやXML Sitemap系プラグインを使っている場合は sitemap.xml になるのが一般的です。
3つとも表示されない場合はプラグインの設定を確認する
いずれのURLでもページが見つからない場合、SEO系プラグインでサイトマップ出力がオフになっている可能性があります。使用中のSEOプラグインの設定画面で、XMLサイトマップの出力設定を確認してください。それでも見つからない場合は、robots.txt(https://自社ドメイン/robots.txt)を開くと、サイトマップの場所が記載されていることがあります。
複数のSEOプラグインを同時に有効化していると、サイトマップが二重に生成され、内容が食い違うことがあります。SEOプラグインは1つに絞ってください。
Search Consoleへの送信手順は5ステップで完了する
実際の送信作業を順を追って説明します。
Search Consoleにサイトが登録されていない場合はまず登録する
Search ConsoleはGoogleが提供する無料ツールで、Googleアカウントがあれば使えます。まだサイトを登録していない場合、所有権の確認という作業が必要です。DNSレコードの追加、HTMLファイルのアップロード、Google Analyticsとの連携などの方法があります(出典 Google 検索セントラル Search Console を使ってみる)。
すでに制作会社が登録している場合もあるため、まず制作会社に「Search Consoleは登録済みか、自社アカウントに権限を追加してもらえるか」を確認するのが早道です。
サイトマップメニューからURLを入力して送信する
- Search Consoleにログインし、対象サイトのプロパティを選ぶ
- 左メニューの「サイトマップ」をクリックする
- 「新しいサイトマップの追加」の入力欄に、ドメイン以降の部分を入力する(例 wp-sitemap.xml)
- 「送信」ボタンを押す
- 一覧に追加され、ステータスが表示されるのを確認する
ステータスが「成功しました」になれば完了
送信直後は「取得できませんでした」と表示されることがありますが、これはGoogleがまだ読み込んでいないだけの場合があります。数時間から1日置いて再確認してください。「成功しました」と表示され、検出されたURL数が表示されれば作業は完了です。
送信しても順位が上がるわけではない
期待値の調整として、重要な点をはっきり書きます。サイトマップの送信は、検索順位を上げる施策ではありません。
サイトマップの効果はページの発見を早めることだけ
サイトマップは「このページがあります」とGoogleに知らせるための仕組みです。知らせた結果としてページがインデックス(検索対象に登録)されやすくなりますが、インデックスされることと上位表示されることは別の話です。順位はコンテンツの中身で決まります。(サイトマップを送っただけで問い合わせが増えるなら、誰も苦労していません)
送信しても必ずインデックスされるとは限らない
Googleはサイトマップに記載されたURLを必ずインデックスするとは保証していません。内容が薄いページや重複しているページは、送信されていてもインデックスされないことがあります。Search Consoleのページインデックス登録レポートで、除外理由を確認できます。
サイトマップが効くのは規模の大きいサイトと新規サイト
ページ数が数十ページ程度で、内部リンクが整理されているサイトであれば、サイトマップがなくてもGoogleは問題なくページを見つけます。サイトマップの価値が大きいのは、ページ数が数百以上あるサイト、公開したばかりで外部リンクがないサイト、頻繁にページを追加するサイトです。
送信後に確認すべき項目とありがちなエラー
送信して終わりにせず、以下を確認してください。
| 表示 | 意味 | 対処 |
|---|---|---|
| 成功しました | 正常に読み込まれた | 対処不要 |
| 取得できませんでした | URLが間違っている、またはサーバーが応答していない | URLをブラウザで開いて表示されるか確認 |
| 一般的なHTTPエラー | 404や500が返っている | サイトマップのURLとサーバー状態を確認 |
| 解析できるサイトマップではありません | XMLの形式が壊れている | 生成プラグインの設定を見直す |
| 検出されたURL数が実際より極端に少ない | 一部ページが出力対象外になっている | プラグインの出力設定で除外指定を確認 |
URL数が実際のページ数と大きくずれていないか見る
サイトに100ページあるのに検出されたURLが10件しかない場合、投稿タイプやカテゴリーページが出力対象から外れている可能性があります。逆に、実際より極端に多い場合は、タグページや添付ファイルページなど検索に載せる必要のないページまで出力されています。
一度送信すれば毎回送り直す必要はない
サイトマップは、ページを追加するたびに自動で更新されます。新しい記事を公開するたびに再送信する必要はありません。再送信が必要になるのは、サイトマップのURL自体が変わったときだけです。SEOプラグインを入れ替えた場合や、サイトをリニューアルした場合は確認してください。
サイトリニューアルでSEOプラグインを変更すると、サイトマップのURLが変わることがあります。古いURLのまま登録されていると、Search Consoleにエラーが出続けます。リニューアル後は必ず確認してください。
最後に
「サイトマップを送信して」という指示は、Search Consoleにサイトマップファイルのアドレスを1回登録するだけの作業です。専門的に聞こえますが、やること自体は数分で終わります。ただし前提として、Search Consoleにサイトが登録され、自社が権限を持っている必要があります。この権限が制作会社にしかない状態は、それ自体がリスクです。
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