column
お役立ち情報
2026.08.18

WordPress管理画面で絶対に押してはいけないボタン一覧 押した瞬間サイトが壊れる操作

WordPressの管理画面には、一見すると無害に見えるのに、押した瞬間にサイトが表示されなくなったり、復旧に数日かかったりするボタンが存在します。しかもそれらは警告なしに、あるいは形式的な確認ダイアログだけで実行されます。この記事では、Web担当者や兼務の総務担当者が押してしまいがちな危険なボタンを、被害の大きさ順に整理し、押してしまった場合の対処法まで解説します。

最も危険なのはテーマとプラグインの「削除」ボタン

WordPressの管理画面で最も取り返しがつかない操作は削除系です。ゴミ箱を経由せず即座に消えるものが多く、バックアップがなければ復旧できません。

使用中でないテーマの削除でサイトが崩壊することがある

外観のテーマ一覧で、使っていないように見えるテーマを整理しようとして削除するケースがあります。危険なのは親テーマを削除してしまう場合です。子テーマで運用しているサイトは、親テーマがないと動作しません。「今使っているのは子テーマだから、親テーマは不要だろう」という判断で削除すると、サイト全体が真っ白になります。

子テーマは親テーマの機能を継承して動く仕組みのため、親テーマは必ず残しておく必要があります(出典 WordPress Developer Resources Child Themes)。

プラグインの削除は設定データごと消える場合がある

プラグインを「停止」した状態では、設定内容はデータベースに残ります。しかし「削除」を実行すると、プラグインによっては設定データ・蓄積データを完全に消去します。問い合わせフォームのプラグインを削除すると、過去の問い合わせ履歴が消えるケースがあります。不要に見えても、まず停止だけにとどめて数週間様子を見るのが安全です。

削除前にやるべきこと

  • 削除ではなく停止で止まるかを先に試す
  • 削除対象のプラグイン名を控えておく(再インストールできるように)
  • 削除前にバックアップを取得する
  • 親テーマかどうかを外観のテーマ詳細で確認する
  • 本番サイトではなくテスト環境で先に試す

設定の「一般」にあるURL変更欄は触ると管理画面に入れなくなる

設定の一般設定にある「WordPressアドレス」と「サイトアドレス」の入力欄は、管理画面で最も事故率の高い場所のひとつです。

間違ったURLを保存すると管理画面ごとアクセス不能になる

この欄を書き換えて保存すると、WordPressは直ちに新しいURLで動作しようとします。存在しないURLを入力した場合、サイトも管理画面も両方表示されなくなります。管理画面に入れないため、管理画面から元に戻すことができません。(自分で自分を閉め出す鍵をかけるようなものです)

復旧にはFTPかデータベースの直接操作が必要になる

この状態からの復旧は、wp-config.php にURLを定義する行を追記するか、データベースの値を直接書き換えるしかありません。どちらもサーバーの管理情報が必要で、一般の担当者が対応できる作業ではありません。修正自体は数分ですが、対応できる人を探すのに数日かかることがあります。

httpからhttpsへの変更でこの欄を触る場面がありますが、SSL証明書が有効になっていることを確認してから変更してください。証明書が未設定の状態でhttpsに変更すると、サイトが表示できなくなります。

更新系のボタンは押す順番と事前準備で結果が変わる

更新は本来やるべき作業ですが、無準備で押すと事故になります。

「すべて更新」ボタンは切り分けができなくなる

ダッシュボードの更新画面にある「すべて更新」は、WordPress本体・テーマ・プラグインを一括で更新します。便利ですが、更新後に不具合が出た場合、どれが原因か分からなくなります。プラグインが20個あれば、20個の中から犯人を探すことになります。1つずつ更新して都度表示確認するのが正しい手順です。

PHPバージョンの変更ボタンはサーバー管理画面側にある

厳密にはWordPressの管理画面ではありませんが、レンタルサーバーの管理画面にあるPHPバージョン変更は、押した瞬間にサイトが真っ白になることがあります。古いテーマやプラグインが新しいPHPに対応していない場合に発生します。変更前にバックアップを取り、変更後すぐにサイトを確認できる時間帯に実施してください。

更新前チェックリスト

手順 内容 省略した場合のリスク
バックアップ取得 ファイルとデータベースの両方 不具合時に戻せない
更新内容の確認 メジャー更新かマイナー更新か 大きな仕様変更を見落とす
1つずつ更新 更新のたびにサイト表示を確認 原因の切り分けができない
実施時間帯の選定 アクセスが少なく対応可能な時間 営業時間中に停止する
フォーム動作確認 問い合わせフォームの送信テスト 問い合わせが届かない状態に気づかない

ユーザー管理画面での削除と権限変更も事故の温床

ユーザー関連の操作は、影響が見えにくいぶん厄介です。

ユーザー削除時に「投稿をどうするか」の選択を誤ると記事が消える

退職した社員のアカウントを削除する際、WordPressは「このユーザーの投稿をどうするか」を尋ねます。ここで「すべてのコンテンツを削除」を選ぶと、そのユーザーが書いた記事がすべて消えます。必ず「すべての投稿を次のユーザーに割り当てる」を選んでください。(数年分のブログ記事が一瞬で消えた事例があります)

自分自身の権限を管理者から下げると戻せない

WordPressは権限ごとに実行できる操作が厳密に決められており、権限の変更ができるのは管理者だけです(出典 WordPress.org Roles and Capabilities)。管理者が1人しかいない状態で、自分の権限を編集者に変更すると、権限を戻す操作ができるユーザーがいなくなります。管理者は最低2アカウント用意しておくのが実務上の鉄則です。

管理者アカウントを安易に配らない

記事を書くだけの担当者に管理者権限を渡すと、プラグイン削除・テーマ変更・ユーザー削除がすべて可能になります。記事を書く人には「編集者」、自分の記事だけ書く人には「投稿者」で十分です。

投稿・固定ページ画面にも見落としがちな危険操作がある

日常的に使う投稿画面にも、注意すべき操作があります。

固定ページの削除はメニューとリンクを同時に壊す

固定ページを削除すると、そのページへのリンクがすべて404エラーになります。グローバルメニューに設定されていた場合、メニュー項目も消えます。会社概要やアクセスページのように、他ページから多数リンクされているページの削除は影響範囲が大きくなります。

パーマリンク設定の変更は全URLを変える

設定のパーマリンク画面で構造を変更すると、サイト内のすべての記事URLが変わります。既存の被リンク・SNSでシェアされたURL・ブックマークがすべて404になります。公開後のパーマリンク変更は、リダイレクト設定とセットでなければ実行してはいけません

ビジュアルエディタとテキストエディタの往復でレイアウトが壊れる

制作会社が組んだHTMLが入っているページで、ビジュアルエディタとテキストエディタを切り替えると、WordPressがHTMLを自動整形してタグを削除することがあります。レイアウトが崩れた原因が特定できないケースの多くがこれです。制作会社が作り込んだページは、テキストエディタのみで編集してください。

押してしまった場合の対処は落ち着いて順番に確認する

事故が起きた際の初動を整理します。

まず何もせず状況を記録する

慌てて追加の操作をすると、状況が複雑になり復旧が難しくなります。押したボタン、表示されたエラーメッセージ、操作時刻をメモしてください。この情報があるかないかで、復旧にかかる時間が大きく変わります。

バックアップの有無を確認する

  • バックアッププラグインが入っているか、最新の取得日はいつか
  • レンタルサーバーの自動バックアップ機能が有効か(保存期間は7日〜14日が多い)
  • 制作会社や保守会社がバックアップを保持していないか

エックスサーバーやConoHa WINGなどの主要レンタルサーバーは、標準で自動バックアップ機能を備えています。管理画面から復元申請ができる場合が多いため、まずサーバー会社の機能を確認してください。

復旧できない操作は事前対策しかない

バックアップがない状態での削除操作は、復旧できません。この記事で挙げた事故のほぼすべてが、直近のバックアップさえあれば数十分で解決します。逆に言えば、バックアップ体制がないまま管理画面を触ること自体が、最大のリスクです(出典 WordPress Developer Resources Backing Up Your WordPress Site)。

最後に

WordPressの管理画面は、専門知識がなくても操作できるように作られています。裏を返せば、専門知識がないまま取り返しのつかない操作ができてしまうということです。削除系・URL変更・パーマリンク変更・ユーザー削除の4つを避け、更新前には必ずバックアップを取る。この習慣だけで、事故の大半は防げます。

Web管理では、月額1万円からWordPressサイトの運用保守を代行しています。バックアップ体制の構築、更新作業の代行、権限設定の整理まで対応可能です。「触るのが怖くて何年も放置している」という状態からのご相談も歓迎します。まずはお気軽にお問い合わせください。

CONTACT US

ホームページの保守・運用でお困りですか?

Web管理では、月額1万円からホームページの保守・更新・運用を代行しています。
他社が制作したサイトの引き継ぎや、制作会社と連絡が取れなくなったケースにも対応可能です。
「今のサイトの状態を診てほしい」というご相談だけでも歓迎です。

無料で相談してみる

ご相談無料

  • スポット相談可
  • 全国対応
Web周りの運用代行なら

まずはWeb管理にご相談ください

ホームページの軽微な修正から、SEO対策・広告運用・アクセス解析まで対応。Web担当者がいない企業・事業者を全国対応でサポートします。

  • 高速レスポンス
  • 安心の定額制
  • スポット相談可
  • 全国対応

ホームページの運用代行なら「Web管理」

Web管理
Copyright ©Web管理. All Rights Reserved.