店舗や事業所を持つ会社にとって、Googleビジネスプロフィールはホームページより先に見られる入口です。しかし登録したまま数年放置され、営業時間が古い、写真が開店当時のまま、というケースが大半です。この記事では、月1回の更新で何をすべきか、そしてホームページとどう連動させるかを、運用ルールとして整理します。
ホームページより先に見られている前提で運用する
まず認識を合わせます。
検索結果でホームページより上に表示される
「地域名 業種」で検索したとき、地図と店舗情報のブロックが自然検索結果より上に表示されます。ユーザーはホームページを開く前に、営業時間・写真・口コミで判断を終えていることが多いのが実態です。(サイトを直したのに問い合わせが増えない理由が、ここにあることがあります)
情報が古いと来店機会を直接失う
営業時間が古いまま表示されていれば、閉まっていると思って来店されません。ホームページを更新しても、ビジネスプロフィール側が古ければ意味がありません。
ローカル検索の評価は関連性・距離・視認性で決まる
Googleは、ローカル検索結果の順位が関連性・距離・視認性の高さで決まると説明しています。情報を正確かつ充実させることが、順位改善につながるとしています(出典 Google ビジネス プロフィール ヘルプ ローカル検索結果のランキングを改善するヒント)。
最初にやるべきは基本情報の精査
更新の前に、登録内容が正しいかを点検します。
| 項目 | 確認すること |
|---|---|
| ビジネス名 | 実際の店名と一致しているか(キーワードを足していないか) |
| カテゴリ | 主要カテゴリが実態に合っているか |
| 住所 | ピンの位置が正しいか。移転していないか |
| 電話番号 | 現在も繋がる番号か |
| 営業時間 | 現在の営業時間と一致しているか |
| 特別営業時間 | 年末年始・祝日の設定がされているか |
| ウェブサイト | httpsになっているか。リニューアル後のURLか |
| 属性 | 駐車場・バリアフリー・支払方法などが設定されているか |
ビジネス名にキーワードを足さない
「◯◯歯科医院 インプラント 渋谷」のように、実際の店名にキーワードを追加するのはガイドライン違反です。発覚するとプロフィールが停止される可能性があります。実店舗の看板に書かれている名称をそのまま登録してください。
カテゴリの選び方が表示機会を左右する
主要カテゴリは1つしか設定できず、これが表示される検索クエリに大きく影響します。実態と違うカテゴリが設定されていないか確認してください。追加カテゴリは複数設定できるため、提供しているサービスに応じて登録します。
祝日の営業時間は事前に設定する
特別営業時間を設定していないと、祝日に「営業時間が確認されていません」と表示されることがあります。年末年始・お盆・祝日は、まとめて事前登録しておいてください。
月1回やるべき更新は3つだけ
継続できる範囲に絞ります。
写真を数枚追加する
写真は最も閲覧される要素です。外観・内観・スタッフ・商品やサービスの様子を、月に数枚ずつ追加してください。スマートフォンで撮ったもので十分で、プロの撮影は必須ではありません。開店当時の写真しかない状態は、営業しているかすら疑われます。
最新情報を投稿する
ビジネスプロフィールには投稿機能があり、お知らせ・キャンペーン・イベントを掲載できます。ホームページのお知らせを更新したら、同じ内容を短くまとめて投稿する運用にすると手間が増えません。
口コミに返信する
届いた口コミには返信してください。返信の有無は、閲覧者が事業の姿勢を判断する材料になります。対応方針の詳細は別記事で扱いますが、基本はすべてに返信し、感情的にならないことです。
- 写真を3〜5枚追加する
- 投稿を1件出す(ホームページのお知らせと連動)
- 新しい口コミに返信する
- 営業時間に変更がないか確認する
- 翌月の祝日の特別営業時間を設定する
投稿機能の内容は一定期間で表示されなくなる場合があります。恒久的に見せたい情報は、ホームページ側に置いてビジネスプロフィールからリンクしてください。
ホームページとの連動で効果が変わる
2つを別々に運用すると、手間が2倍になるだけです。
情報の正本はホームページ側に置く
営業時間・料金・サービス内容の正本はホームページに置き、ビジネスプロフィールからはそこへリンクする構成にしてください。更新箇所が1つで済み、情報の食い違いも起きません。
ウェブサイトのリンク先を目的別に変える
ビジネスプロフィールには、ウェブサイト・予約・メニューなど複数のリンク欄があります。すべてトップページにするのではなく、予約フォーム・料金ページなど、目的に応じたページを設定してください。
NAP情報を完全に一致させる
店名・住所・電話番号(NAP)は、ホームページ・ビジネスプロフィール・各種ポータルサイトで表記を統一してください。「1-2-3」と「一丁目2番3号」のような表記ゆれも揃えるのが望ましい状態です。
移転時は両方を同時に直す
移転や電話番号変更のときは、ホームページ・ビジネスプロフィール・ポータルサイト掲載を同時に更新してください。片方だけ直すと、古い情報を見た顧客が旧住所に向かうことになります。
放置すると起きる問題
更新しないことのリスクです。
第三者に情報を編集される
ビジネスプロフィールは、一般ユーザーからの情報修正提案を受け付けます。オーナー確認をしていない、または管理していない状態では、意図しない情報に書き換えられることがあります。定期的にログインして、内容が変わっていないか確認してください。
オーナー権限を誰も持っていない状態がある
制作会社が登録したまま権限を引き継いでいない、担当者が退職してアクセスできない、というケースが頻繁にあります。自社のGoogleアカウントがオーナー権限を持っているか、今すぐ確認してください。
閉業した支店の情報が残る
店舗を閉じた場合、プロフィールを閉業として設定する必要があります。放置すると、存在しない店舗に客が向かいます。
運用担当と頻度を決めて仕組みにする
属人的に運用すると必ず止まります。
更新日を固定する
「毎月第1営業日にビジネスプロフィールを更新する」のように日付を決めてください。思い出したときにやる運用は、3ヶ月で止まります。
担当を2人以上にする
オーナー権限を1人しか持っていない状態は、その人の退職でアクセスを失うことを意味します。複数人に管理者権限を付与してください。
写真のストックを作っておく
更新のたびに撮影するのではなく、日常業務の中で撮った写真をフォルダに貯めておく運用にすると継続しやすくなります。更新が止まる理由の大半は、素材がないことです。
最後に
Googleビジネスプロフィールは、登録して終わりにすると、古い情報で機会を失い続ける仕組みです。逆に、写真・投稿・口コミ返信という3点を月1回続けるだけで、放置している同業他社との差は明確に開きます。まずは営業時間とオーナー権限の確認から始めてください。
Web管理では、月額1万円からホームページの運用保守を代行しています。ビジネスプロフィールの情報整理、ホームページとの連動、月次の投稿更新まで対応可能です。「登録した記憶はあるが誰が管理しているか分からない」という状態のご相談も歓迎します。

