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2026.09.25

サーバー容量が足りなくなったら消していいものと絶対に消してはいけないもの

サーバー会社から「ディスク使用量が上限に近づいています」という通知が届いた。放置すればサイトが停止し、メールも受信できなくなります。しかし焦ってファイルを削除すると、サイトが表示されなくなったり、復元できないデータを失ったりします。この記事では、何が容量を食っているのかを特定する手順と、削除の安全な判断基準を整理します。

容量を食っているのは画像・メール・バックアップの3つ

まず原因の内訳を把握します。手当たり次第に消す前に、どこが膨らんでいるかを特定してください。

典型的な内訳

対象 膨らむ理由 削除の安全度
バックアップファイル サーバー内に世代が蓄積している 高い(古い世代のみ)
メールデータ POPの「サーバーに残す」設定 中程度(保存後なら可)
画像(uploads) 縮小せずアップロード、複数サイズ生成 低い(使用中の可能性)
ログファイル アクセスログ・エラーログの蓄積 高い(古いもののみ)
不要なWordPress テスト用・旧サイトが残っている 要確認
データベース リビジョン・スパムの蓄積 中程度(手順が必要)

まずサーバー管理画面で内訳を見る

主要なレンタルサーバーには、ディスク使用量をディレクトリ別・メールアカウント別に表示する機能があります。ここを見れば、どこが膨らんでいるか数分で分かります。内訳を見ずに削除を始めるのが、最も危険な進め方です。

複数サイトを同居させている場合は特に確認する

1つのサーバー契約で複数ドメインを運用している場合、使っていない旧サイトやテスト環境が容量を占めていることがあります。(3年前のキャンペーンサイトが、今も静かに容量を食っていることがあります)

安全に削除できるもの

影響が小さい順に処理します。

サーバー内の古いバックアップ

バックアッププラグインの保存先がサーバー内になっていると、世代が無制限に蓄積します。最新の数世代を残して古いものを削除すれば、大きく容量が空きます。あわせて、保存先を外部ストレージに変更し、保存世代数を設定してください。

古いログファイル

アクセスログとエラーログは日々蓄積します。サーバーの管理画面から古いログを削除できる場合が多く、直近数ヶ月分を残せば実用上問題ありません。

使っていないテーマとプラグイン

停止中のテーマ・プラグインもファイルとして存在します。半年以上使っていないものは、バックアップを取ったうえで削除してください。ただし親テーマを削除するとサイトが表示されなくなります。子テーマで運用している場合は特に注意が必要です。

メールデータ(保存してから)

POPの設定でサーバーにメールを残していると、受信した全メールが蓄積します。必要なメールをPCに保存したうえで、古い年度のものから削除してください。削除後はゴミ箱と迷惑メールフォルダも空にしないと容量は減りません。

メールを削除する前に、取引記録として保存義務のあるものが含まれていないか確認してください。サーバーから削除したメールは復元できません。

絶対に消してはいけないもの

ここを誤ると復旧作業になります。

WordPressのコアファイル

wp-admin、wp-includes、wp-config.php、.htaccess は、削除するとサイトが完全に停止します。容量を食っているように見えても、これらは触らないでください。特に wp-config.php はデータベースの接続情報が入っており、失うと復旧が困難です。

uploadsフォルダの画像を無差別に削除しない

uploads フォルダは容量の大部分を占めることが多いのですが、ここには公開中のページで使われている画像が含まれます。ファイル名を見ても、どのページで使われているか判別できません。使っていないと思って削除した画像が、実は実績ページで表示されていたというのは典型的な事故です。

削除済みプラグインが作ったフォルダ

正体の分からないフォルダは、調査せずに削除しないでください。キャッシュ系プラグインが生成したフォルダなど、削除しても問題ないものもありますが、判別には知識が必要です。

データベースのテーブル

phpMyAdmin等でテーブルを直接削除するのは、最も危険な操作です。使用中かどうかの判断を誤ると、サイトが動かなくなります。データベースの整理はプラグイン経由で行い、テーブルの直接操作は避けてください。

画像の容量を安全に減らす方法

削除ではなく圧縮で対応します。

既存画像を一括圧縮する

EWWW Image Optimizer などの圧縮プラグインを使えば、画像を削除せずに容量を減らせます。可逆圧縮なら見た目の劣化もほとんどありません。削除のリスクを負わずに容量を空けられる、最も安全な手段です。WordPress公式も、画像の最適化をサイトのパフォーマンス改善の項目として挙げています(出典 WordPress Developer Resources Optimization)。

不要な画像サイズの生成を止める

WordPressは1枚アップロードするたびに複数サイズの縮小版を生成します。テーマによっては、使われないサイズまで生成していることがあります。使用していないサイズの生成を止めれば、今後の増加を抑えられます。

今後は縮小してからアップロードする

スマートフォンで撮った写真は幅4000ピクセル前後あります。アップロード前に幅1600ピクセル以下へ縮小する運用にすれば、蓄積の速度が大きく下がります。

  • アップロード前に幅1600ピクセル以下へ縮小する
  • 圧縮プラグインで既存画像を一括処理する
  • 使わない画像サイズの生成を停止する
  • メディアライブラリの未使用画像は慎重に確認してから削除する
  • 削除前に必ずバックアップを取る

それでも足りない場合の選択肢

整理しても不足する場合の判断です。

プラン変更が最も確実

レンタルサーバーの上位プランへの変更は、多くの場合サーバー管理画面から即座に反映されます。月額数百円から数千円の差で容量が数倍になるなら、削除のリスクを負うより合理的です。データの移行も不要です。

メールを外部サービスへ移す

メールが容量の大半を占めている場合、Google WorkspaceやMicrosoft 365へ移すことで、サーバー側の容量問題は根本的に解決します。サーバー移転時のリスクも同時に下がります。

動画は自社サーバーに置かない

動画ファイルは容量が極端に大きく、配信の負荷も高くなります。YouTubeやVimeoにアップロードして埋め込む方式にすれば、サーバー容量を消費しません。自社サーバーに動画を直接置く構成は、容量とパフォーマンスの両面で不利です。

再発を防ぐ運用

一度整理したら、監視の仕組みを作ってください。

使用量の通知設定を有効にする

多くのサーバーには、使用量が一定割合を超えた際にメールで通知する機能があります。上限の8割で通知が来る設定にしておけば、余裕を持って対応できます。

年1回は内訳を確認する

ディスク使用量の内訳を年1回確認する運用にしてください。急増している項目があれば、そこに原因があります。

バックアップの保存先を外部にする

バックアップをサーバー内に保存し続ける構成は、容量を圧迫するだけでなく、サーバー障害時に本体もバックアップも同時に失うという致命的な弱点があります。外部ストレージへの保存に切り替えてください。

最後に

サーバー容量の不足は、削除より先に内訳の確認から始めてください。安全に消せるのは古いバックアップ・ログ・未使用のテーマとプラグイン、そして保存済みのメールです。WordPressのコアファイルとuploadsフォルダの画像は、安易に触らないでください。そして整理より、プラン変更や画像圧縮の方が安全に解決できるケースが多くあります。

Web管理では、月額1万円からホームページの運用保守を代行しています。容量の内訳診断、安全な整理、画像の一括圧縮、バックアップ保存先の変更まで対応可能です。「通知が来たが何を消していいか分からない」というご相談も歓迎します。

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