WordPressで新しいページを作ろうとして、固定ページと投稿のどちらで作るべきか迷った経験はないでしょうか。この選択を誤ると、一覧に出てほしいページが出ない、日付が不要なページに日付が表示される、URLの構造が崩れるといった問題が起こります。この記事では、迷ったときに即断できる判断基準を示します。
今後増え続けるものは投稿、増えないものは固定ページ
結論はこれだけです。判断に3秒以上かける必要はありません。
判断の基準
| ページの種類 | 作り方 | 理由 |
|---|---|---|
| 会社概要 | 固定ページ | 1つしか存在せず増えない |
| サービス紹介 | 固定ページ | 数が限られ、メニューに載せる |
| お問い合わせ | 固定ページ | 1つしか存在しない |
| アクセス・料金 | 固定ページ | 階層構造に置きたい |
| お知らせ・新着情報 | 投稿 | 今後も増え続ける |
| ブログ記事 | 投稿 | 継続的に追加する |
| 施工事例・症例紹介 | 投稿(またはカスタム投稿) | 増え続け、一覧で見せたい |
| スタッフ紹介 | 状況による | 数名なら固定、入れ替わるなら投稿 |
2つの違いは実質3点だけ
技術的な違いは多くありますが、運用で意識すべきなのは以下の3点です。
- 投稿は日付を持ち、新しい順に自動で一覧表示される
- 投稿はカテゴリとタグで分類できる
- 固定ページは親子関係を作り、階層構造にできる
迷ったら投稿にしておく方が後で困らない
固定ページで作ったものを後から一覧表示させたくなった場合、対応が面倒になります。逆に投稿で作っておけば、一覧からの除外は容易です。将来増える可能性が少しでもあるなら、投稿を選んでください。(3つだけ作った固定ページが、3年後に40ページになっているのはよくある話です)
間違えると起きる具体的な問題
実務で発生する不都合です。
固定ページで作ったお知らせは一覧に出ない
お知らせを固定ページで作ると、トップページの新着情報エリアに自動表示されません。投稿するたびに、一覧ページへリンクを手動で追加する作業が発生します。担当者が変わった時点で、この作業は必ず抜けます。
投稿で作った会社概要には日付が表示される
投稿には公開日が紐づくため、テーマによっては会社概要ページに「2020年3月15日」といった日付が表示されます。閲覧者からは、5年前の情報に見えます。
URLの構造が意図と異なる
投稿はパーマリンク設定に従ったURLになり、固定ページは階層に応じたURLになります。会社概要を投稿で作ると、/2020/03/kaisha-gaiyo/ のようなURLになることがあります。公開後にURLを変えると評価がリセットされるため、後から直すのは高くつきます。
メニューへの追加方法が異なる
固定ページはメニューに直接追加できますが、投稿を個別にメニューへ入れる運用は管理が煩雑になります。メニューに載せたいページは固定ページで作ってください。
すでに間違った種類で作ってしまったページを作り直す場合、URLが変わります。旧URLから新URLへのリダイレクト設定を必ず行ってください。設定せずに作り直すと、検索経由の流入が消えます。
施工事例や症例はカスタム投稿タイプが適する
第3の選択肢についても触れておきます。
お知らせと混ざると一覧が使いにくくなる
施工事例をお知らせと同じ投稿で作ると、新着情報の一覧に事例が混在します。カテゴリで分ければ運用できますが、件数が増えると管理が煩雑になります。
カスタム投稿タイプなら完全に分離できる
カスタム投稿タイプを使うと、お知らせとは別の管理メニューが作られ、専用の一覧ページとURL構造を持てます。施工事例・症例紹介・お客様の声・スタッフ紹介のように、まとまった数になるコンテンツに適しています。
導入には設定が必要
カスタム投稿タイプの追加は、プラグインまたはテーマの設定が必要です。すでに制作会社が用意している場合もあるため、管理画面の左メニューに専用の項目がないか確認してください。用意されているのに使われず、お知らせに事例が投稿されているケースが実際にあります。
作る前に確認すべきこと
実際の作業手順です。
既存の同種ページがどちらで作られているか見る
新しくページを作る際、同じ種類の既存ページがどちらで作られているかを確認し、それに揃えてください。統一されていないと、一覧に出るページと出ないページが混在します。
管理画面の左メニューを確認する
「投稿」「固定ページ」以外に、「施工事例」「お客様の声」といった項目がないか確認してください。あるなら、それが専用のカスタム投稿タイプです。
公開前にプレビューで表示位置を確認する
公開後に「一覧に出てこない」と気づくより、プレビュー段階で確認する方が手戻りがありません。特に、トップページの新着エリアに表示されるかは重要な確認項目です。
階層構造の作り方と注意点
固定ページ特有の機能です。
親ページを設定するとURLに反映される
固定ページには親子関係を設定でき、URLも /service/maintenance/ のように階層化されます。サービス紹介の下に個別サービスを並べる構成では、この階層が有効です(出典 WordPress.org Create pages)。
階層は2階層までに留める
3階層以上にするとURLが長くなり、パンくずリストも冗長になります。中小企業のサイト規模では、2階層で十分に整理できます。
親ページを後から変えるとURLが変わる
公開後に親ページを変更すると、そのページのURLが変わります。階層構造は公開前に決めてください。変更が必要な場合は、リダイレクト設定とセットで行います。
最後に
固定ページと投稿の使い分けは、「今後増え続けるかどうか」の一点で判断できます。増えるものは投稿、増えないものは固定ページ。迷ったら投稿にしておく方が、後から融通が利きます。そして施工事例のようにまとまった数になるコンテンツは、カスタム投稿タイプで分離するのが最も管理しやすい構成です。作り分けを間違えたページを直すにはURLの変更が伴うため、最初の判断を確実にしてください。
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