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2026.04.01

介護施設のホームページ運用保守 空き状況と採用情報を常に最新に保つ更新ルール

介護施設のホームページは「空き状況」と「採用情報」の2つが古いだけで、入居希望者と求職者の両方を逃します。空きがあるのに「満室」と表示されていれば問い合わせは来ず、募集中なのに求人ページが1年前のままであれば応募は集まりません。介護業界は慢性的な人手不足と入居待ちの課題を同時に抱えていますが、ホームページの情報更新一つで両方の課題を改善できるケースが少なくありません。この記事では、介護施設がホームページで最低限更新すべき情報と、無理なく続けられる更新ルールを運用保守の実務家の視点で解説します。

介護施設のホームページは「空き情報」が古いだけで機会損失が発生する

介護施設を探している家族がまず確認するのは「空きがあるかどうか」です。ホームページに空き状況が掲載されていない、または最終更新日が半年前になっている施設は、その時点で候補から外されます。入居先を探す家族は複数の施設を同時に比較検討しており、情報が新しい施設から順に問い合わせるのが自然な行動です。

厚生労働省の「介護サービス情報公表制度」では、介護事業者に対してサービス内容の情報公開を義務付けています(出典 厚生労働省 介護サービス情報公表システム)。しかし、公表システムに掲載される情報は更新頻度が年1回程度であり、リアルタイムの空き状況は反映されません。だからこそ、自社ホームページでの空き状況の発信が重要になるのです。公表システムだけに頼っている施設は、最新の空き情報を発信する手段を持っていないことになります。

弊社が運用を引き継いだ介護施設のサイトでは、空き状況のページを毎週更新するようにしただけで、月あたりの問い合わせ件数が1.5倍に増えた事例があります。特別なSEO対策をしたわけではなく、ただ「最新の情報が載っている」という信頼感が問い合わせにつながったのです。(逆に言えば、古い情報のまま放置していたことで、どれだけの問い合わせを取りこぼしていたかということです)

採用情報の放置は「この施設は人が足りていて余裕がある」とは受け取られない

介護業界の有効求人倍率は全産業平均を大幅に上回る状態が続いています。厚生労働省の統計によれば、介護サービス職の有効求人倍率は3倍を超える水準で推移しており、求職者にとっては「選び放題」の状態です(出典 厚生労働省 厚生労働白書 介護分野の有効求人倍率)。この売り手市場で、ホームページの採用情報が1年以上更新されていない施設に応募する求職者は極めて少ないです。

「募集していないのかな」と思われるだけではありません。更新されていない採用ページは「この施設はWebにすら手が回らないほど余裕がない」「職場環境が悪いのでは」という印象を与えます。求職者は応募前に必ず施設のホームページを確認しています。給与や待遇だけでなく、施設の雰囲気や情報発信の姿勢を見て判断しているのです。採用情報に「2023年度の募集要項」と書いてあるページを2026年に見た求職者がどう感じるか、想像してみてください。

ハローワークや求人サイトに掲載している場合でも、ホームページの採用情報は更新すべきです。求人サイトで施設名を知った求職者が、次にとる行動は「施設名で検索してホームページを見る」です。求人サイトの情報とホームページの情報に食い違いがあったり、ホームページ側が古いままだったりすると、応募意欲は一気に下がります。求人媒体への広告費を無駄にしないためにも、ホームページの採用情報は常に最新にしておく必要があります。

介護施設のホームページで最低限更新すべき5つの情報

すべてのページを常に更新するのは現実的ではありません。介護施設の現場スタッフがホームページの更新に割ける時間は限られています。だからこそ、優先順位をつけて「最低限これだけは更新する」という項目を明確にしておくことが重要です。

更新項目 更新頻度の目安 放置した場合のリスク
空き状況(入居・短期入所・デイサービス) 週1回 入居希望者の問い合わせ減少
採用情報・募集要項 月1回(変更時は即時) 求職者からの応募減少
お知らせ・新着情報 月1〜2回 「放置サイト」と判断される
料金・費用に関する情報 改定時に即時 入居後のトラブル・クレーム
感染症対策・面会ルール 変更時に即時 家族の不安増大・電話問い合わせ増加

この5項目さえ押さえておけば、ホームページの情報鮮度は一定水準を維持できます。逆に、この5項目のどれか一つでも古いまま放置されていると、施設全体の信頼性に影響します。特に料金情報が実態と異なっていると、入居後のトラブルに直結するため、改定があった場合は即日更新が原則です。

空き状況の更新は「週1回・決まった曜日」にルール化する

空き状況の更新を「変動があったときに随時」とすると、ほぼ確実に更新が止まります。「忙しくて更新を忘れた」「今週は変動がなかったから更新しなかった」が積み重なり、気づけば3か月前の情報のまま放置されるパターンです。弊社の経験上、更新頻度を「随時」に設定している施設の約7割が、3か月以内に更新が止まっています。

更新の曜日と担当者を固定することで継続できる

最も効果的なのは「毎週月曜日の朝に更新する」「担当は事務の〇〇さん」と曜日と担当者を固定することです。空き状況に変動がなくても「変動なし」と記載する、あるいは「最終更新日」を更新するだけで構いません。重要なのは更新頻度そのものではなく、「このサイトは定期的に管理されている」という印象を閲覧者に与えることです。

更新作業自体は5〜10分で終わる内容にしておくべきです。WordPressであれば、空き状況を入力するだけのシンプルな固定ページを用意し、テキストを書き換えるだけで更新できる仕組みにしておきます。HTMLの知識がなくても更新できる状態を作ることが、継続の大前提です。

空き状況ページに載せるべき項目

空き状況のページは、閲覧者が「問い合わせるかどうか」を判断する最も重要なページです。以下の項目を簡潔にまとめて掲載してください。

  • サービス種別ごとの空き状況(特養・ショートステイ・デイサービスなど)
  • 空きの有無だけでなく「残り〇室」や「待機〇名」などの目安
  • 最終更新日(必ずページ上部に明記する)
  • 問い合わせ先の電話番号とフォームへのリンク
  • 見学の可否と予約方法

「空きあり」「空きなし」の2択ではなく、「残り2室」「待機5名(待ち期間の目安 約3か月)」のように具体的な数字を出すと、問い合わせのハードルが下がります。「空きなし」と書いてあっても、待機期間の目安がわかれば登録だけでもしておこうという行動につながります。情報は具体的であればあるほど、閲覧者の行動を後押しします。

採用情報ページは「求職者が知りたい順番」で構成する

介護施設の採用ページで最も多い失敗は、「施設の理念」や「代表メッセージ」を前面に出して、肝心の待遇・勤務条件が下の方に埋もれているパターンです。求職者がまず知りたいのは「給与」「勤務時間」「休日数」「夜勤の回数」です。理念に共感するのは、条件面で納得した後の話です。

採用ページに必ず掲載すべき情報

項目 掲載時の注意点
募集職種と雇用形態 正社員・パート・夜勤専従など、すべて明記する
給与・賞与 「月給〇〇万円〜」ではなく、具体的な金額例を提示する
勤務時間・シフト例 早番・遅番・夜勤の時間帯と月あたりの夜勤回数
休日・有給取得率 年間休日数と、実際の有給取得率があると信頼度が上がる
福利厚生 資格取得支援・研修制度・処遇改善加算の有無など
職場の雰囲気 スタッフの写真や1日の流れがあると応募率が上がる

介護職の処遇改善加算は、令和6年度に「介護職員等処遇改善加算」として一本化されました(出典 厚生労働省 介護職員の処遇改善)。処遇改善加算を取得している施設は、その旨を採用ページに明記してください。求職者にとって「この施設は処遇改善に積極的」という判断材料になります。加算を取得しているのにホームページに記載していない施設は、アピールポイントを自ら放棄していることになります。

「募集終了」の情報も速やかに反映する

募集を締め切ったのに採用ページがそのまま残っているケースも問題です。応募してきた求職者に「もう募集は終了しました」と伝えるのは、双方にとって時間の無駄です。募集を締め切った職種は速やかにページから削除するか、「現在は募集しておりません」と明記してください。応募者の時間を無駄にする施設は、口コミで悪い評判が広がります。介護業界は横のつながりが強いため、一度の悪印象が長期間にわたって採用に影響するリスクがあります。

お知らせ欄の放置は施設全体の印象を左右する

ホームページのトップに表示される「お知らせ」や「新着情報」の欄が、2年前の記事で止まっている施設があります。この状態は、施設の入り口に2年前のポスターが貼りっぱなしになっているのと同じです。「この施設は管理が行き届いていないのでは」という不安を、家族に与えます。

お知らせは月1回の更新で十分

毎日更新する必要はありません。月に1回、何かしらの情報を更新するだけで「このサイトは生きている」という印象になります。投稿するネタに困ったときは、以下のような内容で十分です。

  • 季節の行事やイベントの報告(写真付きだと効果的)
  • 面会ルールの変更やお知らせ
  • 施設の改修・設備の更新情報
  • 採用情報の更新告知
  • 年末年始やお盆期間の対応案内

特に行事やイベントの報告は、施設の雰囲気を伝える効果があります。入居を検討している家族は「この施設に入ったら、どんな生活を送れるのか」を知りたがっています。文章は短くても構わないので、写真を1〜2枚添えるだけで施設の雰囲気が伝わります。ブログのように長文を書く必要はなく、「〇月の行事で〇〇を行いました」の一文と写真だけでも十分です。

古いお知らせは削除ではなく非表示にする

トップページに表示するお知らせは直近5件程度に絞り、古いものはアーカイブに移動させるのが適切です。削除してしまうと、検索エンジンに登録されたURLが404エラーになるため、非表示(下書きに戻す)またはアーカイブページへの移動が正しい対応です。WordPressであれば、投稿のステータスを「下書き」に変更するだけで非表示にできます。

介護施設特有の更新が必要な情報を見落とさない

一般的な企業サイトとは異なり、介護施設のホームページには業界特有の更新が求められる情報があります。これらを見落とすと、法令違反や行政指導の対象になる可能性もあるため注意が必要です。

重要事項説明書や運営規程の変更はホームページにも反映する

介護保険法に基づき、介護事業者は利用者やその家族に対して重要事項を説明する義務があります。サービス内容や料金の変更があった場合、書面の更新だけでなく、ホームページに掲載している情報も併せて更新してください。特に料金改定は、ホームページの情報と実際の料金が異なっていると、入居前の段階でトラブルになります。

介護報酬の改定は原則3年ごとに行われますが、利用者負担額にも影響するため、改定があった際はホームページの料金ページを速やかに更新する必要があります。「詳しくはお問い合わせください」と逃げるのではなく、基本的な料金の目安はホームページ上で明示するのが、利用者本位の情報発信です。料金を隠すと「高いのでは」という不安を生みます。介護保険の自己負担割合ごとの月額目安を表で示すだけでも、問い合わせの質が変わります。

感染症対策・面会ルールは変更のたびに即時更新する

新型コロナウイルスの感染拡大以降、介護施設の面会ルールは頻繁に変更されるようになりました。面会制限の有無、オンライン面会の対応可否、面会時の注意事項などは、変更があるたびにホームページで告知すべきです。家族にとって「面会できるかどうか」は切実な問題であり、ホームページに情報がなければ電話で問い合わせるしかありません。その電話対応に現場スタッフの時間が取られるのであれば、ホームページに掲載しておくほうが双方にとって効率的です。

面会ルールのページは、トップページからワンクリックでアクセスできる位置に配置してください。フッターの片隅にリンクがあるだけでは、家族は見つけられません。トップページのメインビジュアル付近や、ナビゲーションメニューの目立つ位置にリンクを設置するのが効果的です。

更新作業を「現場の負担」にしないための仕組みづくり

介護施設の最大の課題は「更新する人がいない」ことです。介護の現場は慢性的な人手不足であり、ホームページの更新に時間を割ける余裕がないのが現実です。だからこそ、更新作業そのものを限りなくシンプルにする仕組みが必要です。

更新作業は1回10分以内に収まる仕組みにする

WordPress であれば、更新が必要な箇所を固定ページや専用のカスタムフィールドで管理し、テキストを書き換えるだけで更新できる状態を作っておきます。HTMLの知識が必要な状態では、担当者が変わるたびに更新が止まります。理想は「管理画面にログインして、空欄に数字を入力して、保存ボタンを押すだけ」で更新が完了する仕組みです。

更新マニュアルも必須です。ただし、分厚いマニュアルは読まれません。A4用紙1枚に、スクリーンショット付きで「ログイン → このページを開く → ここを書き換える → 保存」の手順をまとめたものが最も実用的です。マニュアルは担当者のデスクの見える場所に貼っておいてください。ファイルサーバーの奥底に格納されたPDFは、存在しないのと同じです。

更新担当者のバックアップ体制を整える

更新担当者が1人だけだと、その人が休職・退職した時点で更新が止まります。最低でも2人はWordPressの管理画面にログインできる状態にしておいてください。メインの担当者とサブの担当者を決め、メインが不在のときはサブが代わりに更新する体制を作ります。

施設長や管理者クラスの方も、最低限のログイン方法は把握しておくべきです。「ITのことは若い職員に任せている」という施設ほど、その職員が辞めた瞬間にすべてが止まります。(そして、ログインIDもパスワードもわからない、という状態で弊社に相談が来るのです)

ホームページの更新を外部に委託する場合の判断基準

「自分たちで更新する余裕がない」という施設は、ホームページの更新作業を外部に委託するのも有効な選択肢です。ただし、委託先の選び方を間違えると、費用だけかかって更新頻度は変わらない、という事態になります。

制作会社と運用保守会社は役割が異なる

ホームページを作った制作会社にそのまま更新を依頼するケースが多いですが、制作会社の本業は「作ること」であり、「更新し続けること」ではありません。月額の保守契約を結んでいても、テキスト修正1か所に数千円の費用と数日の納期がかかるのでは、日常的な更新には使えません。空き状況のように週1回の更新が必要な情報は、制作会社に毎回依頼していたらコストも時間も合いません。

運用保守を専門とする会社であれば、「テキスト修正は即日対応」「月額の範囲内で軽微な更新は回数無制限」といった対応が可能です。更新のたびに見積もりを取る必要がないため、現場からの更新依頼のハードルが下がります。「ちょっとした修正だから自分でやろう」と思って後回しにするよりも、メール1本で依頼できる体制のほうが結果として更新頻度は上がります。

委託費用の相場と費用対効果

介護施設のホームページの運用保守を外部に委託する場合、月額1万〜3万円が相場です。この費用で、空き状況の更新、採用情報の差し替え、お知らせの投稿、軽微なデザイン修正程度は対応可能です。介護職員を1人追加で雇用すると月額20万円以上のコストがかかることを考えれば、ホームページの更新に特化した外部委託のほうが圧倒的にコスト効率が良いです。

対応方法 月額コスト 更新スピード 継続性
施設スタッフが自力で更新 0円(人件費は別) 即日対応可 担当者の退職で停止リスクあり
制作会社に都度依頼 1回数千円〜 数日〜1週間 コストがかさみ依頼を控えがち
運用保守会社に委託 月額1万〜3万円 即日〜翌営業日 担当者交代の影響なし

費用対効果を考えるときは、「更新しないことによる機会損失」も計算に入れてください。空き状況が古いまま放置されて月に3件の問い合わせを逃していたとしたら、入居1件あたりの月額利用料を考えれば、月額1万円の運用保守費用は十分に回収できます。ホームページの更新費用は「コスト」ではなく「入居率と採用を維持するための投資」です。

最後に

介護施設のホームページ運用は、空き状況と採用情報の2つを最新に保つことが最優先です。週1回の空き状況更新と、月1回の採用情報確認。この2つのルールを守るだけで、問い合わせ数と応募数の両方に変化が出ます。更新作業は1回10分で終わる仕組みにすること、担当者のバックアップ体制を整えること、そして更新が難しければ外部に委託することも選択肢に入れてください。情報が古いホームページは、施設の信頼を静かに削り続けています。

Web管理では、介護施設のホームページの運用保守を月額1万円から承っています。空き状況の定期更新、採用ページの差し替え、お知らせの投稿代行など、現場に負担をかけない運用体制を一緒に構築します。「今のサイトをどう更新すればいいかわからない」というご相談だけでも歓迎です。ホームページの管理は丸投げして、本業であるご利用者様のケアに集中できる環境を作りましょう。

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他社が制作したサイトの引き継ぎや、制作会社と連絡が取れなくなったケースにも対応可能です。
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