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2026.03.28

寺院のホームページ運用保守 行事案内や御朱印情報をITが苦手でも更新し続ける方法

寺院のホームページは、作って終わりではなく「更新し続けること」に最大の価値があります。行事案内、御朱印の授与情報、法要の日程、境内の季節の写真。檀家や参拝者が本当に知りたい情報は、常に変化し続けるものです。しかし、多くの寺院ではご住職や寺務員がITに不慣れなまま、制作会社に作ってもらったホームページを何年も放置している現実があります。総務省の令和5年版情報通信白書によると、日本の中小規模の組織においてWebサイトを「定期的に更新している」と回答した割合は半数に満たず、寺院を含む小規模団体ではさらに低い水準にとどまっています(出典 総務省 令和5年版情報通信白書)。この記事では、ITが苦手なご住職でも無理なくホームページを更新し続けるための具体的な方法を、運用保守の実務家の立場から解説します。

寺院のホームページが更新されないまま放置される3つの原因

寺院のホームページが何年も更新されないまま放置されるのには、明確な理由があります。弊社に相談に来る寺院の約8割が、以下のいずれかに該当しています。

ご住職がパソコン操作に苦手意識を持っている

最も多い原因が、ご住職自身のIT苦手意識です。法務や檀家対応に追われる日々の中で、WordPressの管理画面にログインして記事を投稿する、という作業は心理的なハードルが非常に高い。そもそもログインIDとパスワードがわからない、という寺院も珍しくありません。制作会社がサイトを納品する際に操作説明を行ったとしても、日常的に使わなければ操作方法は忘れます。(1回の操作説明で覚えられるなら、世の中にマニュアルは存在しません)

制作会社との関係が切れて更新を頼める先がない

ホームページを作ってくれた制作会社が廃業した、担当者が退職した、あるいは保守契約を結んでいなかった。こうした理由で「更新を頼める先がなくなった」という寺院は非常に多いです。制作会社にとって寺院のサイトは一度きりの仕事になりがちで、継続的なサポート体制が組まれていないケースがほとんどです。結果として、サイトに不具合が出ても直せない、情報を更新したくても方法がわからない、という八方塞がりの状態に陥ります。

更新すべき情報が整理されていない

何を更新すればよいのかが明確になっていない、という問題もあります。行事予定は頭の中にあるが、それをいつ、どの程度の内容で、どのページに掲載すればよいのかがわからない。御朱印の限定情報をSNSには載せているが、ホームページには反映していない。こうした「更新のルールが決まっていない」状態では、更新作業そのものが後回しになります。寺院の場合、年中行事の日程はほぼ毎年同じでも、時間や内容が微妙に変わることがあり、その差分を反映する仕組みがないと、古い情報がそのまま残り続けます。

寺院のホームページで更新すべき情報は5つに絞れる

寺院のホームページに掲載すべき情報は多岐にわたりますが、「定期的に更新すべき情報」に限れば、実は5つに絞り込めます。すべてを毎日更新する必要はありません。更新頻度とあわせて整理すると、作業量は想像よりも少なくなります。

更新すべき情報 更新頻度の目安 具体例
行事・法要の案内 月1〜2回 お彼岸法要、盂蘭盆会、除夜の鐘、節分会などの日程・時間
御朱印情報 随時(新作・限定のたび) 季節限定御朱印の授与期間、デザイン、初穂料
お知らせ・ご案内 月1回程度 駐車場の利用制限、工事のお知らせ、感染症対策の変更
境内の写真 季節ごと(年4回) 桜、新緑、紅葉、雪景色などの境内風景
年間行事カレンダー 年1回(年末〜年始) 翌年の年間行事予定一覧の更新

この5つを定期的に更新するだけで、ホームページは「生きたサイト」として機能します。実際の運用現場では、月に1〜2回、合計30分〜1時間程度の作業時間で十分に回せる量です。「毎日更新しなければならない」という思い込みが更新を遠ざけている原因のひとつです。

ITが苦手なご住職でも更新できる仕組みを作る方法

IT苦手意識を克服する必要はありません。苦手なまま更新できる仕組みを作ることが重要です。精神論で「パソコンを勉強しましょう」と言っても、日々の法務に追われるご住職にその時間はありません。仕組みで解決する方が現実的です。

更新作業を「テンプレート化」して迷いをなくす

行事案内の投稿内容をテンプレート化しておくと、更新のたびにゼロから文章を考える必要がなくなります。たとえば、行事案内のテンプレートは以下のような形式で用意しておきます。

項目 記載内容
行事名 (例)秋季彼岸会法要
日時 (例)令和◯年◯月◯日 午前10時〜
場所 (例)本堂
対象 (例)檀家の皆さま、一般の方もご参加いただけます
持ち物・注意事項 (例)お数珠をお持ちください
お問い合わせ (例)電話番号

このテンプレートを紙に印刷しておき、ご住職が手書きで記入したものを、寺務員や外部の運用担当者がサイトに反映する、という流れが最もスムーズです。パソコン操作が苦手でも、紙に書くことならできます。大切なのは、情報の発信元(ご住職)と、サイトへの入力作業を分離することです。

スマートフォンで撮った写真をそのまま使える環境を整える

境内の写真を更新するために一眼レフカメラで撮影して、パソコンに取り込んで、画像編集ソフトでリサイズして、とやっていたら、更新のハードルは果てしなく上がります。スマートフォンで撮影した写真をそのまま使える環境を整えてください。最近のスマートフォンのカメラ性能は十分に高く、ホームページに掲載する写真としては問題ありません。

ただし、スマートフォンで撮影した写真をそのままWordPressにアップロードすると、ファイルサイズが大きすぎてページの表示速度が低下します。WordPress側で画像を自動リサイズする設定を入れておくか、画像最適化のプラグイン(EWWW Image OptimizerやShortPixelなど)を導入しておけば、アップロード時に自動で圧縮されます。この初期設定さえ済ませておけば、あとはスマートフォンから写真を送るだけで済みます。

LINEやメールで情報を送れば代行更新してもらえる体制を作る

最もハードルが低い運用方法は、LINEやメールで更新内容を送り、運用担当者がサイトに反映する体制です。「来月の行事予定はこれです」とLINEで送るだけで更新が完了するなら、パソコン操作は一切不要になります。弊社のような運用保守サービスでは、こうした「丸投げ」型の更新代行を月額1万円から提供しています。ご住職が本業に集中できる環境を作ることが、結果的にホームページの更新頻度を高めます。(パソコン教室に通うよりも、外注した方が圧倒的に早くて確実です)

御朱印情報の掲載はSNSだけでは不十分

近年、御朱印を目的に寺院を訪れる参拝者が増えています。特に季節限定や特別御朱印の情報発信は、寺院にとって重要な集客手段になっています。多くの寺院がInstagramやX(旧Twitter)で御朱印情報を発信していますが、SNSだけで完結させるのは得策ではありません。

SNSの投稿は流れてしまい検索にも引っかかりにくい

SNSの投稿は時系列で流れていくため、過去の投稿を遡って確認するのは困難です。「来月の限定御朱印はいつからですか」と検索しても、SNSの投稿がGoogle検索の上位に表示されることはほぼありません。一方、ホームページに掲載した情報はGoogleにインデックス(登録)され、「◯◯寺 御朱印」「◯◯寺 限定御朱印」といった検索で見つけてもらえます。Google検索経由でのアクセスは、SNSのフォロワー以外にもリーチできる点が大きな違いです。

ホームページに御朱印の常設ページを作るべき

御朱印情報は、毎回ブログ記事として投稿するのではなく、常設の固定ページとして用意するのが効果的です。固定ページに以下の情報をまとめておけば、参拝者が知りたい情報にすぐたどり着けます。

  • 通常御朱印の種類、初穂料、授与時間
  • 季節限定御朱印の情報(授与期間、デザイン、初穂料)
  • 御朱印帳の取り扱い(オリジナル御朱印帳の有無)
  • 書き置きのみ対応か、直書き対応かの明記
  • 郵送対応の可否

限定御朱印が新しく出るたびに固定ページの該当箇所を更新すれば、情報が一箇所にまとまり、参拝者にとっても寺院側にとっても管理しやすくなります。SNSは「速報」として使い、ホームページは「公式情報のアーカイブ」として使い分けるのが最も合理的な運用方法です。

行事案内の更新を年間スケジュールに組み込む

寺院の年中行事は毎年ほぼ同じ時期に行われます。この「毎年繰り返される」という特性を活かせば、ホームページの更新作業を年間スケジュールとしてあらかじめ計画できます。

主要行事の更新タイミングを一覧化しておく

以下のように、行事の1か月前を目安に更新するスケジュールを組んでおくと、更新忘れを防げます。

時期 行事 更新タイミング
1月 修正会(初詣) 12月初旬
2月 節分会 1月初旬
3月 春季彼岸会 2月中旬
4月 花まつり(灌仏会) 3月初旬
7〜8月 盂蘭盆会(お盆) 6月中旬
9月 秋季彼岸会 8月中旬
12月 除夜の鐘・年末行事 11月初旬

このスケジュール表を印刷して寺務所に貼っておくだけでも効果があります。更新のタイミングが「気が向いたとき」ではなく「決まった時期」になることで、更新が習慣化されます。弊社の運用代行サービスでは、このスケジュールに基づいてこちらから「来月の行事情報をお知らせください」と連絡を入れる仕組みにしています。ご住職が自発的に思い出す必要がないため、更新漏れがほぼなくなります。

過去の行事案内は削除せず「終了しました」と表示する

行事が終わったあと、案内ページを削除してしまう寺院がありますが、これはSEO(検索エンジン最適化)の観点から望ましくありません。一度Googleにインデックスされたページを削除すると、そのページへの検索流入が失われます。行事が終了したら、「本年度の◯◯は終了しました。来年度の日程が決まり次第更新します」と記載を変更するだけで十分です。こうすることで、翌年の行事を検索した人がそのページにたどり着き、「来年も開催されるのだ」と認識してもらえます。

WordPressのセキュリティ対策は寺院でも必須

「うちのような小さなお寺のサイトが攻撃されるわけがない」という認識は間違いです。WordPressへの攻撃は、サイトの規模や知名度に関係なく、無差別に行われます。WordPressのセキュリティプラグインを開発するWordfenceの調査によると、WordPressサイトへの攻撃は1日あたり数十億回にのぼり、その大半は自動化されたボット(プログラム)によるものです(出典 Wordfence 2021 Year in Review)。攻撃者はサイトの内容を見て狙っているわけではなく、脆弱性のあるサイトを自動で探し出して攻撃しています。

最低限やるべきセキュリティ対策は3つ

技術的な知識がなくても、以下の3つを実施するだけでリスクを大幅に軽減できます。

  • WordPress本体、テーマ、プラグインを常に最新の状態に保つ
  • 管理画面のログインパスワードを16文字以上の複雑なものに設定する
  • 定期的なバックアップを自動で取得する設定にしておく

特にWordPress本体とプラグインのアップデートは重要です。アップデートにはセキュリティの修正が含まれていることが多く、放置すると既知の脆弱性(攻撃に利用できる弱点)がそのまま残ります。WordPressを更新しないのは、本堂の鍵を開けっ放しにして帰るようなものです。ただし、アップデートの際にサイトの表示が崩れたり、プラグインが動かなくなったりするリスクもあるため、アップデート前にバックアップを取得し、アップデート後に表示確認を行うという手順が必要です。この作業を自分で行うのが不安な場合は、運用保守サービスに任せるのが安全です。

SSL証明書の期限切れに注意する

SSL証明書(サイトのURLが「https://」で始まるために必要な証明書)が期限切れになると、ブラウザに「このサイトは安全ではありません」という警告が表示されます。この警告を見た参拝者は、まずサイトを離脱します。寺院のサイトで「安全ではない」と表示されるのは、信頼の観点からも致命的です。多くのレンタルサーバーでは無料のSSL証明書(Let’s Encrypt)を提供しており、自動更新の設定にしておけば期限切れの心配はありません。ただし、自動更新が正常に動作しているか定期的に確認する必要があります。

制作会社に作ってもらったサイトを自分たちで管理できるようにする方法

制作会社との関係が切れた後、サイトの管理権限が手元にないという寺院は少なくありません。サーバーの契約が制作会社名義になっている、WordPressの管理者アカウントのログイン情報がわからない、ドメインの管理画面にアクセスできない。こうした状態では、サイトの更新どころか、不具合が起きても何もできません。

サーバー・ドメインの契約名義を必ず自院名義にする

サーバーとドメインの契約者名が制作会社になっている場合、最優先で自院名義への変更を進めてください。契約者でなければ、サーバー会社への問い合わせや契約内容の変更ができません。万が一、制作会社が廃業した場合、契約者変更の手続きが極めて困難になります。ドメイン(ホームページのURL)を失うことは、寺院の「ネット上の住所」を失うことと同じです。ドメインの更新を忘れて失効すると、第三者にそのドメインを取得されてしまう可能性もあります。

管理者アカウントのログイン情報を自院で保管する

WordPressの管理者アカウント、サーバーの管理画面、ドメインの管理画面。これら3つのログイン情報を紙に書き出し、金庫や鍵付きの引き出しに保管してください。デジタルでの管理が難しければ、紙での管理で十分です。重要なのは、ご住職だけが知っている状態を避けることです。後任の住職への引き継ぎ事項として、ログイン情報一覧を法務関係の書類と同じ場所に保管しておくのが理想です。

寺院のホームページ運用保守を外部に任せるメリット

ご住職の本業は法務であり、檀家や参拝者への対応です。ホームページの管理は本業ではありません。にもかかわらず、「自分でやらなければ」という責任感から無理にパソコンに向かい、結局うまくいかずに放置する、というパターンが非常に多いです。

月1万円からの運用代行で「更新が止まらないサイト」になる

運用保守サービスを利用すれば、LINEやメールで更新内容を伝えるだけで、サイトの更新が完了します。行事案内の掲載、御朱印情報の更新、写真の差し替え、お知らせの追加。すべて丸投げできます。月額1万円〜という費用は、Web担当者を雇う(月給20〜30万円)と比較すれば圧倒的に低コストです。しかも、WordPressのアップデートやバックアップ、セキュリティ対策まで含まれています。

「困ったときに聞ける先がある」という安心感

運用保守サービスの価値は、日常的な更新作業だけではありません。「サイトが表示されなくなった」「急に変な画面が出るようになった」「Googleから警告メールが来た」といったトラブルが発生したときに、すぐに相談できる先があるという安心感が大きいです。制作会社との関係が切れた寺院にとって、「何かあったときに頼れるIT担当者がいる」というだけで、ホームページに対する不安は大きく軽減されます。(「お守り代わりに契約している」とおっしゃるご住職もいらっしゃいますが、実際にトラブルが起きたときにお守りでは解決できません。プロの保守は、お守りではなく保険です)

最後に

寺院のホームページは、檀家や参拝者との大切な接点です。行事案内や御朱印情報が古いまま放置されていると、「この寺院は今も活動しているのだろうか」と不安を与えてしまいます。逆に、季節ごとの境内の写真や最新の行事情報が掲載されているだけで、「きちんと運営されている寺院だ」という信頼につながります。更新を続けるために必要なのは、IT知識ではなく「仕組み」です。テンプレートを用意し、更新スケジュールを決め、必要に応じて外部の力を借りる。それだけで、ホームページは寺院の情報発信の拠点として機能し続けます。

Web管理では、寺院のホームページの運用保守も月額1万円から対応しています。「行事案内を更新したいがやり方がわからない」「御朱印情報をもっと発信したい」「制作会社と連絡が取れなくなった」といったご相談も歓迎です。LINEやメールで情報をお送りいただければ、サイトへの反映はすべてこちらで対応いたします。ITのことは丸投げして、ご住職は法務と檀家対応に集中してください。まずはお気軽にお問い合わせください。

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他社が制作したサイトの引き継ぎや、制作会社と連絡が取れなくなったケースにも対応可能です。
「今のサイトの状態を診てほしい」というご相談だけでも歓迎です。

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